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痛みの中枢「神経」と「振動」
2018.04.20

痛みの中枢「神経」と「振動」

人は目、耳、鼻、舌、皮膚といった感覚器を通じて様々な刺激(情報)取り入れています。 その情報はさらに神経を通じて脳へと伝えられ、「感じ」、また次の行動を起こすことができます。 私たちが何かを見て「きれい」と感じたり、・・・

人の感覚

 人は目、耳、鼻、舌、皮膚といった感覚器を通じて様々な刺激(情報)を取り入れています。その情報はさらに神経を通じて脳へと伝えられ、「感じ」、また次の行動を起こすことができます。私たちが何かを見て「きれい」と感じたり、何かを口にして「おいしい」と感じたり、もしくは何かに触れて「痛い」と危機を感じることも、こうしたルートを経ています。
 人の感覚は特殊感覚と一般感覚の2つに大きく分類することができます。視覚、聴覚、嗅覚、味覚などは特殊感覚に含まれています。一般感覚は、さらに体性感覚と内臓感覚に分けられます。このうち、体性感覚には皮膚感覚と深部感覚が含まれています。体性感覚は特殊感覚と異なり、感覚器が外からははっきり見えず、皮膚・筋肉・腱・関節・内臓の壁そのものに含まれています。
 刺激(情報)を伝える神経系は、刺激を感じたり、命令を出したりする役割を果たす中枢神経と、刺激や命令を伝える役割を果たす末梢神経の2つに分けられます。末梢神経は感覚器で受け取った刺激を中枢神経に伝える感覚神経と、筋肉に中枢神経からの命令を伝える運動神経とに分けることができます。末梢神経は細かく枝分かれして、身体の隅々まで行きわたっています。脊髄横断面を見ると、感覚神経は背側に、運動神経は腹側に位置しています。
 刺激(情報)が脳へと正しく伝わらない、もしくは脳からの命令が正しく筋肉へと伝えられない場合、障害が発生してくるでしょう。いわゆる麻痺と言えます。運動神経で障害が発生した場合は運動麻痺、感覚神経で障害が発生した場合は感覚麻痺と分類されますが、それぞれの神経はその配置が異なるため、脊髄内のどの位置で、どの程度の障害であるか、神経がどの程度巻き込まれているか、等により、障害のタイプを分類することができます。

障害の分類


1. 神経根障害
神経根に支配される皮膚分節に一致する感覚障害が出現することが特徴。機能を喪失した神経根に対応する領域に強い痛みやしびれ、感覚鈍麻がみられる。椎間板ヘルニアが代表。
2. 多発神経障害
感覚障害が左右対称性に四肢遠位部にみられ、深部感覚・表在感覚のいずれもが機能を喪失し、遠位部の運動麻痺や腱反射低下を伴うことがある。
3. 脊髄障害
  髄節以下の感覚障害が生じる。 
(1) 横断性障害
障害髄節部以下に両側性の全感覚障害がみられる。
(2) 半側障害
脊髄が半側性に機能喪失した時にみられる。半髄半側の障害では、病巣側の麻痺と深部感覚障害・反対側の表在感覚障害がみられる。
(3) 前脊髄動脈症候群
前脊髄動脈の虚血により両側性に前索・側索で障害が発生する。
(4) 後脊髄動脈症候群
後脊髄動脈の虚血により両側性に後索が機能喪失する。原因としてはB12欠乏が代表的。
(5) 脊髄中心部症候群
脊髄の中心部で障害が発生する。脊髄空洞症と脊髄腫瘍がある。

執筆者
石垣 雅則Ishigaki Masanori
・過去50院以上の接骨院を運営およびコンサルティング経験あり ・多くの院長、接骨院チェーンのSVへの研修を行ってきた実績を持つ ・圧倒的な身体に関する知識を有する 柔道整復師
よりよい施術を探し続ける探究者

現在も現場で多くの患者に触れており、改善を繰り返しながら新しい施術法を開発する。 柔道整復術だけではなく鍼灸、整体、カイロ、機材、テーピング、指圧、トムソン、腰痛など種類問わず身体に関する理論・技術を貪欲に追い求め、自身の技術に組み合わせ続けてきた。 院長業務を兼任しながら、HONEY-STYLEの自費メニュー開発、ほねつぎブランドの技術研修総合指導を務める。 現在はアトラ株式会社において、全ての技術指導、技術開発を務め、ほねつぎブランドにおいての指導強化にあたっている。 ほねつぎチェーン 技術総責任者。

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