腸腰筋を鍛えても「使えなければ」不調は取れない?
上半身と下半身を繋ぐ唯一の筋肉である腸腰筋は、施術者からすれば馴染みの深い筋肉であり、施術結果がうまく出ないことがある筋肉でもあります。EMSなどでアプローチしても不調がぶり返す、自分が計画したように身体が改善に向かってくれないと悩む先生も多いです。 実は、「EMSで腸腰筋を鍛える」ことがゴールではありません。その先にある、「腸腰筋を使える状態にする」ところまでアプローチしなければ、不調の緩和にはつながらないでしょう。大詰めの部分を知り、実践するだけであなたの悩みが解決できるかもしれないのです。(公開:2020年9月9日、更新日:2024年3月19日)
目次
【患者さま向けコンテンツ】
・腸腰筋とは
・腸腰筋を鍛える
・EMS「楽トレ」体験者の声をご紹介
【施術者向けコンテンツ】
・腸腰筋の基礎知識
・歩行時の股関節屈伸
・インナーマッスルを鍛えても痛みがぶり返すのは
・患者に腸腰筋を「使わせる」ことが大事
・腸腰筋のストレッチ方法をチェック
■腸腰筋のストレッチ「上半身(大腰筋)のストレッチ」
■腸腰筋ストレッチ「大股歩き」
■腸腰筋ストレッチ「膝上げトレーニング」
■腸腰筋ストレッチ「脚上げトレーニング」
腸腰筋とは
腸腰筋は、1つの筋肉を指しているのではなく、大腰筋・小腰筋・腸骨筋をまとめて「腸腰筋」と言います。
大腰筋は背骨の下部から股関節の内側、小腰筋は背骨の下部から骨盤付近、腸骨筋は骨盤の内側から股関節内側についており、上半身と下半身を繋ぐ唯一の筋肉です。
腸腰筋は、重力に抗う抗重力筋の一つです。腰をS字状に維持し直立位(立ち姿勢)を保ちます。歩行・走行時には、足や膝を持ち上げる(股関節の屈曲)働きがあり、下半身が固定されているときには体幹を起こすこともできます。
また、股関節を固定する働きがあるため、体幹や身体のバランスを取る筋肉でもあり、日常生活だけでなくスポーツの分野でも腸腰筋は重要な役割を果たしているのです。
腸腰筋は腹腔の後ろ側にあります。身体の深い部分にあるため深層筋(インナーマッスル)とも呼ばれます。
腸腰筋を鍛える
深層筋(インナーマッスル)とも呼ばれる腸腰筋は、自分で鍛えることは難しいと言われています。
その理由は、体の構造にあります。
インナーマッスルは関節の安定・姿勢の維持・内臓を支える役割をもつ重要な筋肉ですが、決して大きな力を発揮するための筋肉ではありません。 例えば、腹筋などの「筋肉だけで上半身を起こす」という大きな力が必要な場合、インナーマッスルではなく、表層筋(アウターマッスル)が働くため、インナーマッスルを鍛えることはできません。
また、筋肉を意識して動かすことがしやすい表層筋とは違い、深層筋は意識しずらい筋肉であり、トレーニングでも正しい状態を保てず、トレーニングをしても結果につながらない、ということもあります。
そこで、期待されているのがEMS「楽トレ」などの電気刺激を用いたインナーマッスルのトレーニングです。
低周波などの表層への電気刺激とは異なり、高周波を使用し深層まで電気刺激を届けることで筋肉の収縮と弛緩を繰り返しトレーニングを行います。
ただし、市販のEMSは、インナーマッスルへ電気刺激が届かない「低周波」のものが多く、すべてのEMSでインナーマッスルが鍛えられるわけではないことを知っておく必要があります。
■インナーマッスルの動きをエコーで撮影
>>「腸腰筋」をトレーニングしたい!という患者さまはこちらをチェック!
接骨院の施術で使われるEMSで、施術効果が高い「楽トレ」体験者の声をご紹介
「おなかの内部が動いていることが実感できました」 20代 女性
楽トレでインナーマッスルをトレーニング!と聞き、正直最初は半信半疑でした。
実際に試してみると、おなかの内部まで振動が伝わってきたことに驚きました。インナーマッスルは自分自身ではなかなか鍛えられないと聞いたことがありますが、実際におなかの内部が動いていることが実感できとても気に入りました。
また痛みは全くないので不思議でした。体型の変化がとても楽しみです。
「姿勢を無理に良くしなくてもまっすぐに立てます」 30代 男性
楽トレをすると胃や腸を揉まれているような感覚です。お腹がポコポコ動くのを見て自分の意識で同様に動かそうと思っても不可能でした。なので自分ではトレーニングできない筋肉を鍛えてくれていると思います。
楽トレ終了後は姿勢を無理に良くしなくても、まっすぐに立てます。直接関係ないかもしれませんが、楽トレ開始して少し経過してからの血液検査で脂質の値がグンと落ちてました。
様々な年齢の男女に「楽トレ」を体験いただきました。
YOUTUBEでも動画をご紹介しております。
(注意)
個人の見解であり、一定の効果を保証するものではありません。
>>「楽トレを受けたい」という患者さまはこちらをチェック!
※これより先は施術家向けのコンテンツです。(アトラアカデミー無料会員登録が必要です)
腸腰筋の基礎知識
腸腰筋は、腰椎から大腿骨までを繋ぐ筋肉です。1つの筋肉を指すのではなく大腰筋、小腰筋、腸骨筋をまとめて腸腰筋と総称しています。小腰筋に関しては、退化してほとんど存在していない方もおられるようです。腸腰筋は腹腔の後ろ側にあるため深層筋(インナーマッスル)とも呼ばれます。
大腰筋
起始 第12胸椎~第4腰椎の椎体外側面
停止 大腿骨小転子
小腰筋
起始 第12胸椎〜第1腰椎の椎体外側面
停止 腸骨隆起と周辺筋膜
腸骨筋
起始 腸骨窩と下前腸骨棘
停止 大腿骨小転子部
大腰筋は背骨の下部から大腿骨、小腰筋は背骨の下部から骨盤付近、腸骨筋は骨盤と大腿骨を繋いでおり、人体の中で唯一、上半身と下半身を繋いでいる筋肉です。腸腰筋は、主に3つの働きがあり、
・股関節を屈曲させる働き
・腰椎をS字型に安定させ重力に対して姿勢を保つ抗重力筋としての働き
・骨盤の位置を安定させる働き、など
スポーツの分野だけでなく歩く、走る、足を踏ん張るなど、日常生活で行う動作にも腸腰筋は重要な役割を果たしているのです。
登録すると続きをお読みいただけます。
既に会員登録をお済ませいただいている方は、
ログインページよりログインしてお進みくださいませ。
注目の記事
-
就職活動のススメ【アトリクblog】 -
アトラアカデミー厳選コラム -
最先端医療連携 -
アトラアカデミー厳選コラム -
アトラアカデミー厳選コラム
関連記事
-
柔整師・鍼灸師の施術メソッド -
柔整師・鍼灸師の施術メソッド -
柔整師・鍼灸師の施術メソッド
関連記事
-
2021.03.17TNブレインを用いた症例:五十肩、外側上顆炎(テニス肘)三叉神経に振動刺激を与えることで、脳が引き起こすエラー(異常筋緊張)を解除する施術方法「TNブレイン」(「TN」は、三叉神経を示す英語「Trigeminal Nerve」の略称)。今回は、五十肩、外側上顆炎(テニス肘)の患者さまの症状についてご紹介します。 -
2022.07.21慢性痛のメカニズム~脳が痛みを「記憶」する~「痛み」は危険から身を守るための警告的役割がありますが、その痛みが何ヶ月間も続くことがあります。骨格筋にどんなにアプローチをしても痛みがとり切れない、痛みが再発してしまうような「慢性痛」は、身体の動きを支配している【脳・神経】に問題が起きているかもしれません。(公開:2021年4月14日、更新:2022年7月21日) -
2014.03.24施術による事故を考える今回は、手技による医業類似行為の危害(事故)について考えたいと思います。年々、接骨院(整骨院)・鍼灸院の数が増えるにつれて事故報告件数も増加しています。事故の内容によっては命に関わる可能性も多大にあることを施術者は肝に銘じておかなければなりません。中には・・・
-
法令など業界の最新情報をGet! -
オリジナル動画が
見放題 -
実務に役立つ資料を
ダウンロード
