感情を左右する腸 腸機能を左右する脳【物販奮闘記】
特別に勉強をした方ではない限り、「腸」は身体にとって不要なものを便をとして排泄してくれる、くらいの認識しかありません。今回は、腸の神秘的な役割をお伝えしたいと思います。
脳と腸の関係
腹を割って話そうよ。
太っ腹だね!
腹をくくりました。
腹が立つ!
腹黒いぞ!
腹落ちしないな・・・
日本語には、心情と腹を結びつける言葉が多いと思いませんか?
心の思い=思考であり、それは脳の役割です。そして、腹は腸を指します。このような言葉が生まれたのは、医学が発展するよりも前からで、先人たちは無意識に脳と腸の関わりを理解していたのではないかと推測されます。
心身的に辛そうな方の背中をさすることも、「こうすれば楽になる」と何となく理解をしているからで、「交換神経の興奮を抑える効果があるから」と理解・意識して背中をさすっている人はいないのではないでしょうか。
腸は「第2の脳」
緊張感が高まるシーンでお腹が痛くなる方、ストレスがかかると下痢になってしまう方など、心はまだ落ち着いていると思っても、先にお腹が反応してしまうことも、しばしば見受けられます。
このような状態は、一般に「過敏性腸症候群」と病院で診断されることもありますが、大腸内視鏡検査を受けても異常は見つからない場合が多く、市販薬でなんとか対処している人は多いと思います。
腸は、脳よりも早く危機を察知し、身体に合図を送ってくれているのだと考えます。腸は「第2の脳」と例えられることもありますが、脳が気づいていないストレスや異変を感知しているなら、脳と同等もしくはそれ以上の器官なのかもしれませんね。
その根拠・・・とまではいきませんが、実は受精卵から分化していく際、脳よりも心臓よりも、まず腸が先に形成されていくのです。
身体は腸から作られる
受精卵の外側から腸が形成され、腸から口と肛門ができます。肝臓、そして肺ができて、脳ができるのです。
腸の重要性を調べるために、腸内が無細菌のマウスの脳を調べると、学習能力は少なく、無気力で、思考がうまく働いていなかったと言われています。
腸内細菌が常在していないと、なぜか脳のあらゆる機能が成長しないのです。また、進化過程で脳が無い生物は存在しますが、腸のない生物は存在しないのです。クラゲやイソギンチャクも腸はありますが、脳はありません。
生き物の進化においても、まず腸ができ、その周りに神経系ができ、中枢神経系である脳ができるのはその後です。腸には、迷走神経という太くて大きな自律神経がありますが、その神経繊維の大部分は腸から脳へと情報を運んでいることが分かってきました。
感情を調節する物質は腸で作られる
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどの、感情を支配する代表的な脳内神経伝達物質と呼ばれるものは、その多くが腸で作られます。
特に、ドーパミンやノルアドレナリンのコントロールを行うセロトニンは、腸内細菌との協同作業で作られます。体内のセロトニンの90%は腸に存在し、腸管の蠕動運動に関与しているため、分泌が多ければ下痢になり、少なければ便秘になります。
脳内に存在するセロトニンは全体の2%のみで、うつ病やパニック障害の人は、脳内のセロトニンがさらに少ないという説もあります。「幸せホルモン」とも言われるセロトニンが増えれば、心のバランスが整い精神的にも安定していきます。そのためには、腸内環境を整えておくことは大切です。
腸の状態が脳の機能に影響を与え、脳(心)の状態が腸の機能に影響を与える。この「脳腸相関」は、私たちが想像しているよりも密接なものなのです。
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