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電気施術の可能性
2015.09.26

電気施術の可能性

神奈川県で「はしもと接骨院」を運営されている羽田野龍丈氏。長い時間と検証を重ね時短に成功した電気施術「羽田野式ハイボルト1分間療法」は、ぎっくり腰、捻挫などの急性の患者さまに対し、最短1分で効果を発揮できる施術メソッドです。(2019年8月加筆)

急性の痛みに“時短施術”という提案

神奈川県で「はしもと接骨院」を運営されている羽田野龍丈氏は、「全国に一人でも多く、ハイボルト技術を使える仲間を作りたい」との思いから電気治療協会を立ち上げ、柔道整復師・鍼灸師に対してセミナー活動、体育協会などの公共行事のアマチュアスポーツのボランティアなど精力的に活動されています。そんな羽田野氏の接骨院には、独自の施術を受けに、連日待合室に溢れるほどの患者さまが訪れ、中には車で1時間もかけ通う方もいらっしゃるそうです。

羽田野氏が長い歳月と検証を重ねて編み出したオンリーワンの施術方法「羽田野式ハイボルト1分間療法」は、羽田野氏が最も得意とされるハイボルトを用いた電気施術で、ぎっくり腰、捻挫などの急性の患者さまに対し、最短1分で効果を実感いただける施術メソッドです。

「羽田野式ハイボルト1分間療法」とは?

■「羽田野式ハイボルト1分間療法」が生まれた経緯

開業当初から様々な手技・技術を研究し取り入れていました。ある日、微弱電流施術のセミナーに参加し、ハイボルトの存在を知りました。そこでは名だたるアスリートの使用も紹介されていました。ハイボルトについて一言でいえば「何でも治る」というものでした。「何でも治るのなら!」と、ハイボルトを導入することを決意したのです。当時は専門のセミナーや勉強会がなかったので、自分なりの研究を続けていました。

そんな中、「肘と首が痛い」という患者さまが来院されたことがありました。頸椎にハイボルトを当ててみたところ、「肘の痛みが取れた!」と驚かれたのです。その時、痛みが出ている箇所に電流を流すのではなく、肘の痛みの原因となる首に当てるべきだと気づきました。それからは解剖学の本を見ながら、筋肉の痛みに影響するのはどこかと追求を重ねました。その時期は開業当初だったのですが、ハイボルトが効果が出るということで、患者さまも徐々に増えてきました。しかし、患者さまが増えたことで、お一人お一人に時間をかけられなくなってしまったのです。そこで今度は、時間を短縮するための追求を始めました。「何でも治る」という確固たる自信が自分の中で確立したこともあり、施術時間を短縮し、最短1分で効果を出すという方法に至りました。

そうしているうちに、ハイボルトを使用している先生方との座談会のオファーをいただきました。みなさん、「羽田野式ハイボルト1分間療法」に大変興味を示していただけたようでした。

これまでも、来院された患者さまが、隣のベッドで「1分間療法」を受けている方を見て、「うちの田舎の家族も見てほしい。近くにその機械を置いている院はないの?」と聞かれることがありました。「ハイボルトという機械は普及しているけれど、同じ使い方をしているわけではない」と伝えると「その先生に教えに行ってよ」と。教えることで技術が広まり、同じぐらい効果を出せる接骨院が増えていく……これは素晴らしいことだと感じました。今では、自分の技術を広く普及する活動を全国で続けています。


■ハイボルトは、痛みの原因を探る探査機

ハイボルトは、“原因を探り出す探査機”のようなイメージです。痛みのある部分が腫れているか否か、そして、いつから痛みがあるのかヒアリングしていけば、どこに不具合があるかがわかります。例えば上腕二頭筋の外側の痛みであれば、首の神経に原因があることが多いです。首の神経に原因がある場合、首の他の神経を圧迫し、指先のしびれなども症状として現れます。原因がわかればその部分にハイボルトを当てる。もちろん同じような施術は手技でも可能です。ですが、ハイボルトを当てることにより、爆発的に効果が高まります。僕がよくアプローチする部位の一つに腸腰筋があるのですが、インナーマッスルは手技では届きにくい。手技では限界のある部分に刺激を与えることができるので、ハイボルトは効果的だと言えるのです。

もともとぼくは体表解剖もそんなに詳しくないし、トリガーポイントも経絡も知らなかったのですが、原因を探り出す理論とハイボルトの検証を重ねた結果、この「1分間療法」を作ることができました。


■来院される患者さまについて

腰痛や坐骨神経痛、ヘルニア、狭窄症、すべり症の方などが多く来院されます。頭痛や肩こりといった症状の方はあまり来なくて、痛みに悩み「どうにかならないか」と来院される方が多いです。「1分間療法」を受けに、車で1時間以上かけて来られる方もいらっしゃいます。

電気施術は、業界を盛り上げる一助となる

■患者さまへの指導の重要性

僕の院では「指導が8割」と言っています。例えば姿勢の指導。姿勢が悪い方に座り方の指導をしたりしています。例えば、骨盤を起こして座るために、「タオルをお尻の下に敷くと楽ですよ」とお伝えしています。タオルだと人それぞれ高さが微妙に違ったりするので、Body Make Seat STYLEに座っていただいたりもしています。原理の説明が何よりも重要です。原因と結果だけ伝えても響かないからです。原因から結果につながる過程の説明があって、はじめて説得力が増すのだと思います。

極論を言えば、痛みが出ない身体が手に入れば、僕ら施術者は不要になります。痛くならない身体になるためには、維持する筋肉が必要です。今日の痛みを取るだけでなく、根本的な改善を求める方には楽トレをおすすめしています。ヒアリングで原因を探り、ハイボルトで痛みを取り、継続的な生活スタイル維持のために楽トレをおすすめする。そういった流れを作り、その方に合った指導を行っています。

先日、「ジャンプ力をつけたい」というバレーボール選手が来院されました。筋肉を見た結果、左足で飛んで右足で着地するという特徴がわかりました。「だから右ひざが痛くなるでしょう」と伝えると「そうなんです」と、大変納得いただけたご様子でした。試合中の姿勢も、ヒアリングをすることで想像ができます。その方は今でも1時間かけて通ってくれています。もっと力を発揮できる素晴らしい人材が、不調のために開花できないのはとてももったいないことです。


■「姿勢を正せば健康になる」という持論

例えばまっすぐな棒があったとします。15度傾くと、付け根に4倍の負荷がかかります。ボーリングの玉は、斜めに持つほど重いでしょう?人間の身体も同様で、重たい首を支えるために首の後ろの筋肉がずっと頭を引っ張っている状態になります。バランスを保ってなんとか立っているけれど、筋肉の負荷が増えてしまう。そうして生まれた痛みは、姿勢をまっすぐにすれば消えるわけです。これには腰回りのインナーマッスルが大事になります。

また、背中が丸まっている人は横隔膜が下がらないため、慢性的に酸欠状態と言えます。一度の呼吸で10cc呼吸量が減るだけで、酸素量は1日あたり50L減少すると言われています。かなり酸素を損している状態です。仕事中にあくびが出たり寝つきが悪かったりするのは、酸欠が原因のことが多いです。

重力のバランスを取れば、筋肉の負担が軽くなります。酸素量が増え、内臓や脳にとって良い状態が続きます。そのため、「姿勢を正せば健康になる」という結論に結びつくと僕は思います。


■柔道整復で“世界整復”したい

柔道整復で“世界整復”することです。人生が好転した、そういった体験をどんどん増やしたいです。そのためにも自分のノウハウを全国に広め、いつでもどこでも同じクオリティーの施術が受けられるようにして、鍼灸接骨院自体の価値を高めていきたいと思っています。「接骨院は何をするところかよくわからない」という印象ではなく、捻挫・打撲・肉離れは最低限治せるような、ゆくゆくは子どものなりたい職業100選に選ばれるぐらいにしたいです。取得するのに何年もかかるようなものではなく、誰でもできる鉄板の技術を広め、遠方の方でも紹介し合える鍼灸接骨院が全国に増えていくと良いと思います。

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