自費メニューの種類と展開事例
療養費の取り締まりがますます厳しくなる中、療養費に頼り過ぎないメニュー展開が重要課題になりつつあります。同時に、全身をシェイプアップしたい、颯爽と歩けるようになりたい、ほどよく筋肉を付けたい、小顔になりたい…など、患者さまが求めるものも多様化しています。とは言え、どの施術所も自費化の必要性に目覚めているため、巷には似たような施術メニューが溢れています。どうすれば他院と明らかな差別化が図れるメニューを提供でき、患者満足度の向上を図れるのか、考えてみたいと思います。
接骨院が提供している代表的な自費メニュー
まずは、自費施術を導入している接骨院の代表的なメニューを見ていきたいと思います。
骨盤調整、産後ケア
物理療法(電気施術など)
鍼・灸
パーソナルトレーニング
・骨盤調整
姿勢の悪さや腰痛、頭痛など、お悩み原因の上位にあがるのが骨盤です。産後の骨盤のズレを調整する「産後ケア」も、今や主流になっています。産後に特化した運動を提供することで、開いた骨盤を元の状態に戻るよう調整したり、出産以前の体型を取り戻したりすることが期待できます。必要に応じて、不安定な心身をケアするカウンセリングを取り入れている施術所もあります。
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・マッサージ
手技により、筋肉疲労を緩和させたり血流を良くしたりする目的の施術です。長時間のデスクワークで肩こりに悩まされている人や、力仕事により慢性的な腰痛を感じている人など、ターゲットを明確にして提案が行えれば、継続来院が期待できます。
・物理療法
物理療法とは、電気や超音波、温水など物理的なエネルギーを活用し施術を行うことを指します。痛みの緩和、リラクゼーションなど、その目的は多岐に渡ります。初期投資はかかるものの、施術者が付きっ切りにならず、回転率の向上・収益化が見込めます。
・鍼・灸
鍼灸施術は、患者さまにとっても自費施術として受け入れられやすいメニューだと言えます。その分、取り入れている多院も多く、差別化を図ることが困難です。顔のシェイプアップを目的とした美容鍼や、肩こり、冷え性といった慢性的な不調を緩和する目的で用いられます。長時間のパソコン作業やスマホ利用により、眼精疲労や不眠を訴える人も増加しています。昨今のライフスタイルに合わせ、鍼や灸の必要性と身近さを提案できれば、利用者増加がますます期待できるのではないでしょうか。
>関連コラム「インタビュー:鍼灸師が考える美容鍼施術という手段」
・パーソナルトレーニング
最近では「パーソナルトレーニング」を取り入れている接骨院も増加しています。スクワットや腹筋、ヨガやエアロビクス、スポーツ指導など、その種類は多岐に渡ります。フィットネスジムを併設しているという接骨院も。柔道整復師だからこそ体の使い方を的確にアドバイスできるため、通常のフィットネスジムでは長続きしなかったという方も続けやすいという強みがあります。外出自粛により、対面で人と会うことに抵抗がある方のためのオンライン指導を行っている院もあります。
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