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肩甲骨の柔軟性と施術の関連性を考える

肩甲骨は胴体部と上腕骨をつなぐ役割を持つ骨であり、自由度が高く、肩関節の関節運動において広範囲に動くことができます。 (公開:2019/12/25、修正:2021/1/12)

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目次

・肩甲骨が動く方向は6方向
・肩甲上腕リズム
・肩甲骨が身体全体に与える影響
・たった5分、肩関節への施術で可動域に変化を出す
・肩甲骨ストレッチ方法をご紹介

肩甲骨が動く方向は6方向

なぜ、肩甲骨は自由度が高く、大きく動かせるのかというと、肩甲骨と胴体部で関節構造を形成しているのは鎖骨のみであり、肩甲骨を支えているのが、ほぼ筋肉であるためです。逆三角形の形をしている肩甲骨は6方向への運動が可能であり、それぞれ違う筋肉の作用で動きます。


・挙上 
肩甲挙筋、僧帽筋上部線維、大菱形筋、小菱形筋
・下制
小胸筋、僧帽筋下部繊維
・外転
前鋸筋、小胸筋、僧帽筋上部線維
・内転
僧帽筋中部繊維、大菱形筋、小菱形筋
・上方回旋
前鋸筋下部繊維、僧帽筋上部線維
・下方回旋
大菱形筋、小菱形筋、僧帽筋下部繊維、小胸筋



一つの骨に対し、これだけ多くの筋肉が関わるということは、肩甲骨を自由に動かせなくなった場合に、身体にさまざまな影響が出る可能性がある、ということでもあります。

実際、上方回旋は前鋸筋下部繊維、僧帽筋上部線維が担っていますが、関節運動は作用を担う筋肉だけで構成されているわけではありません。例えば、下方回旋を行う筋肉、すなわち大菱形筋、小菱形筋、僧帽筋下部繊維、小胸筋などの動きが悪くなり固まっている状態だと、上方回旋がスムーズにできなくなります。内転方向を担う筋肉も、動きが悪化することで上方回旋の動きに影響を及ぼします。

施術の中で患者さまの症状緩和の経過があまり良好ではない場合、症状が出ている部位に関連する筋肉に原因が隠れている可能性があります。患者さまの上肢の不調が長引く場合、再度身体のチェックをする意味でも、肩甲骨の動きを確認してみてから施術に入るのも1つの方法かもしれません。

肩甲上腕リズム

上腕骨とのコラボレーションでもある肩甲上腕リズムは特に重要な指標となります。


肩甲上腕リズムとは、上腕を横に上げる(肩関節を外転させていく)際に、上腕骨が外転方向に動く割合と、肩甲骨が上方回旋する割合を示したものです。一般的には、上腕骨:肩甲骨=2:1という見解ですが、この肩甲上腕リズムに関しては、様々な研究が現在も継続されており、その比率も挙上角度によって異なることが分かってきています。研究者によって多少の差異はあるものの、共通する事項として、最初は上腕骨の方が動く割合が高いが、角度が上がるにつれて肩甲骨の動きが大きくなり、上腕骨の動きの割合に近づいていく、という見解が示されています。

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