人体における蝶形骨の機能とは
頭蓋骨は、15種類23個の骨が、パズルのように組み合わさって形成されています。蝶形骨は、その頭蓋骨の中心にあり、正面からみると蝶が羽を広げた形をしています。 (公開:2019年12月25日公開、更新:2022年9月22日)
蝶形骨とは
蝶形骨は、中央に位置する「体」と3つの突起(大翼、小翼、翼状突起)で構成されています。幼少期は体、翼部、翼状突起などに分離していますが、成長するにつれて癒合し一つの骨となります。
蝶形骨は、頭蓋骨を形成する骨のうち9種類の骨と接合しています。
蝶形骨と連結する骨
鋤骨/篩骨/前頭骨/後頭骨/頭頂骨(左右)/側頭骨(左右)/頬骨(左右)/口蓋骨(左右)/上顎
咀嚼筋の一部である外側翼突筋と内側翼突筋は、蝶形骨を起始部としています。蝶形骨は顎関節の開閉や左右バランスを調整など、口の開閉に関して重要な役割を担っています。
口蓋筋の一つである口蓋帆張筋も、蝶形骨翼状突起内側板を起始としています。口蓋筋は、耳管を開放するための筋肉です。耳管は耳の気圧を調節する働きがあり、嚥下時に耳管を開放することで外耳と中耳の空気圧を等しくします。また、食べ物を咽頭に送り込む際の圧を高める役割もあると言われています。
この記事は会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
登録すると続きをお読みいただけます。
既に会員登録をお済ませいただいている方は、
ログインページよりログインしてお進みくださいませ。
アクセスランキング
-
1
柔整師・鍼灸師の施術メソッド -
2
柔整師・鍼灸師の施術メソッド -
3
接骨院の運営知識 -
4
柔整師・鍼灸師の施術メソッド -
5
患者さまに伝えたい健康情報
関連記事
-
柔整師・鍼灸師の施術メソッド -
柔整師・鍼灸師の施術メソッド -
柔整師・鍼灸師の施術メソッド
関連記事
-
2023.03.01関節可動域筋肉が動き骨を動かすことで、私たちの身体は運動したり姿勢を保ったりすることができます。その骨と骨の間にある組織が関節です。関節の役割は、動きの支点となり力を伝えること、そして力が伝わる角度と方向をコントロールすることの2点と考えられます。(2017年12月12日公開、2023年3月1日更新) -
2025.06.19施術の質を高める「ホネ休め」の重要性:骨髄の造血機能と全身の健康日々の施術で患者さんの身体と向き合う中で、なかなか改善しない不調や根本的な体質改善について悩むことはありませんか?実は、私たちの身体の「骨」に秘められた重要な機能と、その機能を最大限に引き出す「ホネ休め」という概念が、患者さんの健康増進と施術効果の向上に大きく貢献するかもしれません。 (公開:2015年9月26日、更新:2025年6月19日) -
2025.10.28石灰沈着性腱炎をおこす原因は石灰化にあった「カルシウムが不足すると、骨が弱くなる」という事実は広く知られていますが、その結果が、時に石灰沈着性腱炎といった形で患者様の身体に別の問題を引き起こすことがあります。これが「カルシウム・パラドックス」と呼ばれる現象です。人体の最優先事項である血液中のカルシウム濃度を保つ働きが、結果として軟部組織への異所性石灰化を招き、急性の激痛の原因となってしまうのです。まず、この石灰化の原因となる根本的な仕組みを理解することが、適切な鑑別と指導の第一歩となります。(公開:2019年8月13日、更新:2025年10月28日)
会員数23,387人
アトラアカデミーに無料会員登録すると
-
法令など業界の最新情報をGet! -
オリジナル動画が
見放題 -
実務に役立つ資料を
ダウンロード
