頭蓋と脳脊髄液の役割とは
頭蓋骨は、多くの骨で構成されていて大変複雑な構造をしており、その中には脳脊髄液が絶えず循環しています。この脳脊髄液の循環が悪くなるとさまざまな症状や障害が発症しますが、最近では施術での緩和が可能であることがわかってきています。脳を覆う脳脊髄液と頭蓋の役割や基礎知識、それに関する症例について解説していきます。(公開:2018年12月4日、更新:2021年10月5日)
頭蓋骨の構造
脳を保護している頭蓋骨は、多くの骨で構成されていて複雑な構造をしています。成長とともに徐々に癒合して硬骨になっていきます。頭蓋骨のうち、脳や嗅覚・視覚・聴覚器官等を覆う部分を「脳頭蓋(神経頭蓋)」、口の周辺や耳などを構成する部分を「顔面頭蓋(内蔵頭蓋)」と呼びます。また、側頭骨内側・内耳内には耳小骨(じしょうこつ)が存在しています。
脳頭蓋(神経頭蓋)・・・6種8個
前頭骨(ぜんとうこつ)
頭頂骨(とうちょうこつ)2対
側頭骨(そくとうこつ)2対
後頭骨(こうとうこつ)
蝶形骨(ちょうけいこつ)
篩骨(しこつ)
顔面頭蓋(内臓頭蓋)・・・9種15個
下顎骨(かがくこつ)
上顎骨(じょうがくこつ)2対
頰骨(きょうこつ)2対
口蓋骨(こうがいこつ)2対
鼻骨(びこつ)2対
涙骨(るいこつ)2対
鋤骨(じょこつ)
下鼻甲介(かびこうかい)2対
舌骨(ぜっこつ)
耳小骨・・・3種6個
槌骨(つちこつ)2対
砧骨(きぬたこつ)2対
鐙骨(あぶみこつ)2対
頭蓋骨同士を繋ぐ「頭蓋骨縫合」
頭蓋の骨と骨とのつなぎ目を「頭蓋骨縫合」と呼びます。脳の成長に合わせて、この縫合部から骨が拡大していきます。成人になるにつれ縫合部分が癒合し強固な頭蓋骨が作られます。
主な頭蓋骨の縫合
矢状縫合(しじょうほうごう)正中線に沿った頭頂骨の間。
冠状縫合(かんじょうほうごう)前頭骨と頭頂骨の間。出生時には存在しない。
ラムダ形縫合(らむだがたほうごう)頭頂骨と後頭骨の間。
鱗状縫合(りんじょうほうごう)頭頂骨と側頭骨の間。
前頭縫合(ぜんとうほうごう)前頭骨の左右中間部。通常は5~6歳頃に消失。
蝶鱗縫合(ちょうりんほうごう)側頭骨鱗部と蝶形骨大翼の間。
頭頂乳突縫合(とうちょうにゅうとつほうごう)頭頂骨と乳様突起の間。
後頭乳突縫合(こうとうにゅうとつほうごう)後頭骨と側頭骨乳突部の間。
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