
侵害受容器とグリア細胞
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私たち施術者は、患者さまの骨・筋肉などに対してアプローチを行います。しかし、当然のことながら、直接、骨や筋肉に触れているわけではありません。実際は身体全体を覆う皮膚を通して刺激や圧を受け取っています。
皮膚は人体最大の臓器
皮膚は、人体最大の臓器とも呼ばれ、体重の約16%を占めています。外部と直接触れるため、さまざまな機能・感覚器を有しています。皮膚の感覚器は皮膚そのものに含まれているため、眼や耳のように外からはっきり確認することができません。
皮膚表面における物理的刺激を感知する「皮膚感覚」と、体の各部分の位置、運動の状態、体に加わる抵抗、重量を感知する「深部感覚」を併せて「体性感覚」と呼ばれます。
①皮膚感覚受容器

【機械受容器】
外部との接触または自己の運動や姿勢の変化によって起こる、圧迫・伸展などの皮膚、筋、腱、関節の変化を検出する受容器。
マイスナー(マイスネル)小体…低周波数の振動や軽い接触に反応。順応速度は速い。
メルケル盤…繊細な皮膚の変形・刺激の強度などに反応。順応速度は遅い。
パチニ小体…あらゆる圧の変化・振動などに反応。順応速度は非常に速い。
ルフィニ終末(小体)…皮膚の進展・変形などに反応。温感受容器としての役割も持つ。順応速度は遅い。
【温度受容器】
温度刺激を受けとり,外の温度に関する情報を伝える受容器の総称。
ルフィニ終末(小体)…温感受容器。順応しない。
クラウゼ小体…冷感受容器。順応速度は非常に遅い。
【侵害受容器】
組織の損傷を感知する痛みの受容器。
自由神経終末…温感・冷感のほか、痛みを生き起こす刺激にも反応。
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