記事ARTICLES

人体をパッキングする膜システム
2018.09.21

人体をパッキングする膜システム

人体における組織は4種類に大きく分けられます。上皮組織、筋組織、神経組織、そして結合組織です。結合組織は身体全体に広がっており、その形、構成は様々です。骨、筋膜、腱、靭帯、滑液包、軟骨、骨膜などが結合組織に含まれます。

fascia

 骨膜はその名の通り、骨幹の表面を覆うことで、骨を保護し、治癒する役割を果たしています。この骨膜は関節部の骨を支える関節包と連結し、また別の骨膜と関節包が連結するというように、人体の各組織が一体化しています。このように、人体は層構造を成す膜組織で一つにパッキングされた構造をしていると考えることができます。最近は、その中でも特に「筋膜」という言葉だけが独り歩きしている印象があります。
 筋膜は英語で「fascia」と言いますが、この語は日本語訳として、狭義には筋膜ですが、広義には内臓や骨など、様々な器官を包むシート状、または帯状の組織、いわゆる膜を意味することもあります。私たちは、筋膜だけでなく、結合組織の繋がりとして、人体をパッキングしている膜のシステムを捉える必要があります。
 ところで結合組織は先にも述べましたように、組織と組織を繋ぐ役割が第一に挙げられますが、その他にも多くの役割を担っています。よって私たちが行う施術においても非常に重要な知見になってきます。例えば、結合組織の中には血管や神経の通り道になっているものがあります。さらに、免疫細胞や固有受容器が存在している場合もあります。つまり、これらの働きに影響を及ぼす可能性が考えられるということです。どのように影響を及ぼすかは、結合組織の構成から考えることとします。

ほねつぎアカデミー会員登録をすると続きをお読みいただけます。
執筆者
石垣 雅則Ishigaki Masanori
・過去50院以上の接骨院を運営およびコンサルティング経験あり ・多くの院長、接骨院チェーンのSVへの研修を行ってきた実績を持つ ・圧倒的な身体に関する知識を有する 柔道整復師
よりよい施術を探し続ける探究者

現在も現場で多くの患者に触れており、改善を繰り返しながら新しい施術法を開発する。 柔道整復術だけではなく鍼灸、整体、カイロ、機材、テーピング、指圧、トムソン、腰痛など種類問わず身体に関する理論・技術を貪欲に追い求め、自身の技術に組み合わせ続けてきた。 院長業務を兼任しながら、HONEY-STYLEの自費メニュー開発、ほねつぎブランドの技術研修総合指導を務める。 現在はアトラ株式会社において、全ての技術指導、技術開発を務め、ほねつぎブランドにおいての指導強化にあたっている。 ほねつぎチェーン スーパーバイザー。

ほねアカチャンネル
【提供しているチャンネル】
ほねアカチャンネル

柔道整復師の道しるべとなる:ほねつぎアカデミー運営部から、療養費・技術・経営・開業・動向などの情報を動画やLIVE放送を通して配信しています。 チャンネル登録...