外反母趾にタオルギャザー?
外反母趾にタオルギャザー?足底筋の筋力強化1.外反母趾の機序・・・外反母趾とは、母趾がMP関節で外反し、第1中足骨が内反し、外側に「く」の字に曲がる病態である。外反母趾の原因はいくつかあるが、代表的な機序は、種々の原因による開張足(中足骨の横アーチが崩れ足幅が広がる)→先細の靴を・・・
外反母趾の機序
外反母趾とは、母趾がMP関節で外反し、第1中足骨が内反し、外側に「く」の字に曲がる病態を指します。外反母趾の原因はいくつかありますが、代表的な機序は、
種々の原因による開張足(中足骨の横アーチが崩れ足幅が広がる)
↓
先細の靴を履くことで足指がすぼまる
↓
外反母趾(あるいは外反小母趾)
の順番で発生することが知られています。その結果、母趾MP関節が突出し、靴との接触で母趾MP関節内側部が滑液包炎(バニオン)を起こし、発赤腫脹して痛むこともあります。
開張足の原因
足の横アーチを作っているのは5本の中足骨の遠位骨頭で、アーチの保持にはいくつかの中足靱帯と足底にある筋が関与しています。母趾への外部応力がこれらの横アーチ保持組織の耐性を越える場合「開張足」となり、これが外反母趾の原因を作り出すとされています。
中足靱帯は女性ホルモンと関係していると言われています。女性ホルモンの分泌が低下すると本靱帯も緩むため、外反母趾は女性、それも、初経期と更年期に多いと説明づけられています。横アーチの形成に関与すると注目される筋には、次のものがあります。
母趾屈筋:
長母趾屈筋は母趾の屈曲を促します。外反母趾の場合は足指で床を掴む動作ができず、中足骨底で体重を支えている状態となります。これでは歩行時に不安定となります。
母趾内転筋:
斜頭と横頭があります。ともに、母趾内転作用(第2趾に近づける)横アーチを維持する作用もあります。本筋の付着は第1中足骨底の内側種子骨と基底骨の両方ですが、基底骨により強く牽引力が働くと母趾の基底骨が外転し、母趾PM関節が「く」の字に曲がる力が作用します。
母趾外転筋:
母趾を外転し、軽く底屈する作用があります。また、足弓を維持する作用もあります。本腱の停止部とMP関節との間に滑液包が見られます。外反母趾によりこの部分と靴との間に強い摩擦が働くと、滑液包炎(バニオン)が生じます。
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