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外反母趾にタオルギャザー?
2010.08.02

外反母趾にタオルギャザー?

外反母趾にタオルギャザー?足底筋の筋力強化1.外反母趾の機序・・・外反母趾とは、母趾がMP関節で外反し、第1中足骨が内反し、外側に「く」の字に曲がる病態である。外反母趾の原因はいくつかあるが、代表的な機序は、種々の原因による開張足(中足骨の横アーチが崩れ足幅が広がる)→先細の靴を・・・

足底筋の筋力強化

外反母趾の機序
外反母趾とは、母趾がMP関節で外反し、第1中足骨が内反し、外側に「く」の字に曲がる病態である。外反母趾の原因はいくつかあるが、代表的な機序は、種々の原因による開張足(中足骨の横アーチが崩れ足幅が広がる)→先細の靴を履くことで足指がすぼまる→外反母趾(あるいは外反小母趾)となることが知られる。その結果、足に合う靴が見つからなかったり、母趾MP関節が突出し、靴との接触で母趾MP関節内側部が滑液包炎(バニオン)を起こして発赤腫脹して痛むこともある。



開張足の原因
足の横アーチをつくっているのは、5本の中足骨の遠位骨頭で、アーチの保持には、いくつかの中足靱帯と足底にある筋が関与している。母趾への外部応力が、これらの横アーチ保持組織の耐性を越える場合、開張足となり、これが外反母趾への原因をつくる。
中足靱帯は女性ホルモンと関係し、女性ホルモン分泌低下すると、本靱帯もゆるむので、外反母趾は女性に、それも初経期と更年期に多いと説明づけられる。横アーチ形成に関与すると注目される筋には、次のものがある。


母趾屈筋:長母趾屈筋は母趾の屈曲。外反母趾の者は、足指で床をつかむ動作ができず、中足骨底で体重を支えている。これでは歩行時に不安定となる。
母趾内転筋:斜頭と横頭がある。ともに母趾内転作用(第2趾に近づける)横アーチを維持する作用もある。本筋の付着は第1中足骨底の内側種子骨と基底骨の両方だが、基底骨により強く牽引力が働くと母趾の基底骨が外転し、母趾PM関節が「く」の字に曲がる力が作用する
母趾外転筋:母趾を外転し、軽く底屈する作用がある。また足弓を維持するさようがある。本腱の停止部とMP関節との間に滑液包がみられる。外反母趾で、この部と靴との間に強い摩擦が働くと滑液包炎(バニオン)が生ずる。



外反母趾の治療
テーピングにより足の痛みは消失するが、見た目の変形は30%程度是正させる程度だという。


横アーチの矯正
第1中足関節の内側と第5中足関節の外側を、指ではさんでみると横アーチが復活し、それだけで母趾の外反が目立たなくなる。この位置を保つように足底~足背を一周するようなテーピングを行う(伸縮テープを使い、軽く引っ張っぱりながら巻く)。このテーピングは日中用として行う。皮膚を守るため、夜間睡眠中は取り外す。なお重症の場合、夜間は専用の矯正装具を使用することが好ましい。
外反母趾の矯正
小指側に傾いている母趾を指で外転させ、その位置に保持する目的のテーピングを行う。すなわち母趾と第1中足骨内側の間を伸縮テープ固定する。夜間睡眠中は取り外す。
足底筋力強化訓練
足底筋の筋力強化にはタオルギャザー訓練が行われる。足指ジャンケンも推奨できる。履物としては下駄や草履など鼻緒のついたものを使うようにする。
※タオルギャザー:床にタオルを敷き、その端を足指でつかみ、前にたぐり寄せる動作を連続する。





タオルギャザーに関する注意事項
足の内在筋の強化を主眼とするならば足関節底屈位で行わなければならない。なぜなら背屈位で行うと長母趾屈筋や長趾屈筋優位のトレーニングになってしまうからである。座位や立位で行うと内在筋以外が優位になっている可能性がある。
また、外反母趾などの症状の方は、指が浮いていていわゆる浮き指状態になっている。このような方に、趾を底屈にしたままの足関節背屈を指示しても出来ない場合が多い。
私は、施術の際、このような連動した動きを誘導している。
また、横アーチを形成する筋として後脛骨筋があげられる。こちらを鍛えるには二関節筋である、腓腹筋の作用を少なくする為に(当然回外ぎみに)膝関節を屈曲位でトレーニングするべきである。
また、疲労、短縮を取る為にストレッチする場合にもこれらの逆を意識しなくてはならない。また、脛骨に対して足関節が外旋している場合アーチが消失するので、これらも矯正する必要がある。



(H22.3月)

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