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腰椎椎間板ヘルニア
2019.08.13

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアの基礎的な知識やその回復過程、現在はどのような施術が行われているのかについて解説します。

腰椎椎間板ヘルニアの症状

「椎間板ヘルニア」とは、背骨のクッションである椎間板の中身(髄核)が後方へ突出(脱出)し、脊髄神経及び、神経根を圧迫することで腰痛や坐骨神経痛、しびれ、麻痺などの下肢症状を引き起こす状態のことを言います。

これまでは、飛び出した髄核を取り除き、神経への圧迫を軽減させるという手術が主流でした。現在、最も一般的に行われているLOVE法をはじめとして、経皮的髄核摘出術、レーザーによる腰椎椎間板除圧術、腰椎固定術など、多種多様な手術法が行われてきました。手術後4年以上が経過すると、その治療成績に差がないといった報告もされています。

近年、CTやMRIといった画像診断の発達に伴い、脱出したヘルニアの自然縮小例が多く報告されています。腰痛などの症状がない人でも、5人に2人は画像上ヘルニアの所見が見られるという事もわかってきました。なぜヘルニアが小さくなるのかというと、生体内異物反応により脱出したヘルニアが炎症を引き起こし、分解・消化されるからと考えられています。急性発症の疼痛が強い例でも、3~4週間で急激に症状の改善が認められる症例に自然縮小例が多く、6ヶ月前後を境に縮小していくと言われています。

では、腰椎椎間板ヘルニアの症状は一体どのように変化していくのでしょうか。

腰椎椎間板ヘルニアの回復過程

腰椎椎間板ヘルニアの回復過程は、急性期・回復前期・回復後期・治癒期・超回復期の5相に分けられています。

1)急性期
急性期には、歩行も困難なほどの腰痛・下肢痛が現れます。前屈が困難となり、咳をしただけでも下肢への痛みが出現することがあります。

2)回復前期
回復前期には前かがみが比較的楽になり、基本的な日常動作はほぼ行えるようになります。座位・立位などの同一姿勢の保持や、午後から夕方にかけての疲労の蓄積により痛みが発生することがあります。また、不用意に身体を捻ることにより、容易に腰痛・下肢痛が再発します。

3)回復後期
回復後期になると、日常生活動作はほとんど問題がなくなりますが、労働などによる負荷が増大すれば再発の可能性があります。起床時の痛み、瞬間的な痛み、同じ姿勢から動き始めの痛みはあるものの、持続的ではありません。程度の差はありますが、下肢の症状が残っていることもあります。痛みよりもしびれを訴えることが多くなってきます。

4)治癒期
治癒期には、ほとんど痛みのない生活を送れるようになります。急性発症、かつ初回発症のヘルニアであれば1ヶ月以内に、保存的に治療される多くの場合では3~4ヶ月以内に治癒期を迎えられると言われています。

5)超回復期
最後に超回復期です。スポーツ選手の場合は普通の人以上に負荷を強いられるため、日常生活では困らないものの、スポーツ活動で障害をきたす事がよくあります。このような状況にも対応できるようになれば超回復期ということになります。

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