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座位姿勢
2014.09.26

座位姿勢

接骨院・整骨院・鍼灸院に腰痛を訴えて来院される方から、このような質問をされることがあります。「座り仕事が多いのに、なぜ腰痛になるのでしょうか?」 一般的には腰痛イコール重いものを持つことによって起こる、あるいは中腰の姿勢で作業をすると起こるようなイメージがあるようですが、実は長時間座っているこ・・・

座位姿勢

接骨院・整骨院・鍼灸院に腰痛を訴えて来院される方から、このような質問をされることがあります。「座り仕事が多いのに、なぜ腰痛になるのでしょうか?」

一般的には腰痛イコール重いものを持つことによって起こる、あるいは中腰の姿勢で作業をすると起こるようなイメージがあるようですが、実は長時間座っていることの方が、腰への負担が多いことを知らない方が多いようです。

「ナケムソンの姿勢の変化による椎間板内圧の変化の図」を見てみると、普通に座っているだけで、椎間板内圧が立位時よりも40%もアップしており、さらに骨盤を後傾して座っている場合は腰椎の生理的前弯は消失され、椎間板内圧は立位時より95%も増加しているようです。
またナッケムソンの研究によると、腰椎は正常な前湾が保たれていて、重心ラインが第三腰椎の中央を通っていると 体重70Kgの方の場合で20kgのものを持った場合で、300Kg~540Kgの力がくわわっているようです。重量上げの世界記録を見ても単純に200Kg位のものは持てるということですが、使い方を間違うと下に落ちたペンを取ろうとしただけで、ぎっくり腰のようなひどい腰痛になってしまったということもあるのです。

椎間板の構造を見てみてみると後方は一番厚みがないので座位で腰を丸めるような姿勢を取り続けると後方の内圧が高まり負担になります。人はなぜ座るのでしょうか?
それは疲れるからという他ありません。
身体の60%の筋肉は脚にあり、立つということはそれらを総動員することであります。座った後は、使わないでいい所から力を抜くことになります。起立筋等を休めるわけですが、そうすると骨盤が後傾し腰椎が後彎してしまいます。私がまず原因と考える日常の姿勢が変化しない限り施術などを行っても意味がありませんので、特に座位姿勢の改善の指導には力を入れる必要を感じます。実は影で頑張ってくれている椎間板の存在を忘れてはなりません。

1999年にSpine誌にて発表されたウィルキーによる計測結果では、ナケムソンの結果とは逆に、「直立姿勢よりも、椅子に座っている方が圧力が少ない」という結果となっているのですが、この際の座位というのは腰椎の前彎を消失させていない座位であって、骨盤を後
傾させ腰椎を後彎させた座位では、立位時より負担は多いということには変わりがないと考えられます。

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