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サ高住での仕事内容は?介護施設と何が違うのか

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、一般的な介護施設と異なるサービスです。サ高住には「一般型」と「介護型」の2種類があり、それぞれ入居条件・人員基準も異なります。そのため、そこで勤務するスタッフの仕事内容も、多くの人がイメージする介護士・生活相談員の業務とは異なる場合があります。今回は、サ高住で勤務するスタッフの仕事内容や、サ高住での働くメリット・デメリットを解説します。(公開:2023年7月25日、更新:2023年8月7日)

サ高住には「一般型」と「介護型」がある

サ高住は「一般型」と「介護型」の2つに分類されます。
一般型は、基本的に介護サービスを必要としない、要介護度が低い方を対象とした施設です。
一方、介護型は、介護サービスを提供されている施設です。そのため、有料老人ホームに該当し、厚生労働省が定める「特定施設」の対象となります。

サ高住の人員基準

「一般型」「介護型」のどちらともに共通する人員基準は、「ケアの専門家が少なくとも日中建物に常駐」することです。ケアの専門家というのは、以下の資格を有したスタッフを指します。

〈ケアの専門家〉
・社会福祉法人、医療法人、指定居宅サービス事業所等の職員
・医師
・看護師
・介護福祉士
・社会福祉士
・介護支援専門員ヘルパー2級以上


介護型は、有料老人ホーム(特定施設)に該当するため、一般型のサ高住よりも細かく人員基準が設定されています。

・管理者(1人)※兼務可
・介護職員・看護職員(要支援者10人に対して1人/要介護者3人に対して1人)
※看護職員は入居者1〜30人まで1人、31人以上は50人毎に1人
・機能訓練指導員(1人以上)
・生活相談員(要介護者等100人につき1人)
・介護支援専門員/ケアマネジャー(1人以上)

サ高住での仕事内容

一般型のサ高住は、身の回りのことは自身でできる、介護度が低い入居者が多いため、介護業務が少ない施設が多い傾向にあります。

その中でも、最低限のサービスとなるのが、「安否確認」と「生活相談」であり、これはケアの専門家がサービス提供を行います。その他、来客の対応や共有スペースの清掃、事務業務、フロント業務などが考えられます。また、必要に応じて生活介助(食事や入浴など)を提供する場合もあります。

原則、サ高住では介護業務は行いません。介護サービスを利用する場合は、介護事業所等と別途契約が必要です。介護事業所や医療機関を併設しているサ高住であれば、そこに勤務するスタッフを派遣し、介護サービスを提供する場合が多いです。
※一般型ではなく介護型のサ高住であれば、施設内で提供している介護サービスを利用できます。

サ高住で働くメリットとデメリット

メリット
サ高住の入居者は、(一般型の場合)介護度も低く自立した生活を送れる方が多いため、身体介護業務が少なく、スタッフの身体的な負担は軽いです。体力面に不安がある方には、勤務しやすい環境だと考えます。

また、サ高住には様々な方が入居され、中長期的なかかわりを持つことになります。コミュニケーション能力や接遇やマナーも重要になるので、仕事を通してスキル身に付けることができるでしょう。

デメリット
老人ホームと違い、サ高住では入居者の1日のスケジュールが決められておらず、個々の生活リズムで生活することが多いです。

スタッフは、入居者の生活スタイル・スケジュールに合わせてサポートしなくてはならないため、その日予定していた業務ができなくなることもあります。スケジュール管理の難しさを、デメリットと感じてしまうかもしれません。

また、身体介護業務が少ない施設であれば、身体的な負担が少ない代わりに、介護の技術を身に付ける機会もすくないでしょう。もしスキルアップを望むのであれば、他の介護施設での就業の方が適しているかもしれません。

就業希望なら施設形態や仕事内容を要チェック

同じサービス付き高齢者住宅でも入居者の介護度によって、サ高住での行う内容が変化します。高齢者の見守りや生活相談が主な業務となる施設もあれば、介護業務を提供する施設もあるでしょう。介護職の方がサ高住の就業を考えているのであれば、業務内容をよく確認し、自分のスキルや希望に合った施設かを見極める必要があります。

【サ高住でも訪問マッサージは利用可能】

サ高住は、ご利用者様の「自宅」となるので、訪問マッサージも利用していただくことができます。ご利用者さまのかかりつけ医や主治医より同意書・診断書をいただくことで療養費適用の施術が可能です(介護サービスを受けられていても療養費と併用可能)。

ただし、すでに施設側がマッサージを提供している場合もありますので、サ高住への訪問施術を検討しているのであれば、まずはサ高住の管理者等の職員の方に相談してみると良いかもしれません。

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