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施術による事故を考える
2014.03.24

施術による事故を考える

今回は、手技による医業類似行為の危害(事故)について考えたいと思います。年々、接骨院(整骨院)・鍼灸院の数が増えるにつれて事故報告件数も増加しています。事故の内容によっては命に関わる可能性も多大にあることを施術者は肝に銘じておかなければなりません。中には・・・

施術による事故を考える

今回は、手技による医業類似行為の危害(事故)について考えたいと思います。
年々、接骨院(整骨院)・鍼灸院の数が増えるにつれて事故報告件数も増加しています。事故の内容によっては命に関わる可能性も多大にあることを施術者は肝に銘じておかなければなりません。中には重症事例も報告されており、こういった事例は決して他人事ではなく、自身にも起こりうるケースであることを念頭に置かなければなりません。

▼独立行政法人国民生活センター 2012年8月2日報道資料 危害相談の概要より抜粋
「指圧・マッサージ店で全身の指圧マッサージを受けたところ肋軟骨(ろくなんこつ)を骨折した」
「遺伝性狭窄(きょうさく)症である旨を伝えてマッサージを受け、症状が悪化した」
「接骨院でカイロプラクティックを受けて肋軟骨を負傷、頸椎捻挫」

▼(表上)独立行政法人国民生活センター 消費生活相談データベース(PIO-NETより)骨つぎ整復を対象にした相談件数
▼(表下)独立行政法人国民生活センター 消費生活相談データベース(PIO-NETより)はり・きゅう・マッサージを対象にした相談件数

相談内容

報告を見てみると特に肋骨骨折の多さが目につきます。肋骨は背部に緊張のある方を上から真下に直圧すると、施術者が思っている以上に簡単に折れてしまいます。中には咳のしすぎで肋骨を骨折される方もいるほどです。胸椎や背部へのアプローチの際はまず皮膚の遊びをしっかりとり、肋骨の動きをイメージしながら真下に圧をかけずに前下方へ折りたたんでいくように行うと良いでしょう。
また、患者様の姿勢や胸郭の状態にも注目しないといけません。特に喘息患者にみられる樽状胸郭の方や、肋骨が起き気味の(胸郭の前後幅のある)方は、緊張で硬いというより肋骨をうまく動かすことができず、息を吐くのを苦手とするタイプです。患者様の呼吸に合わせて、ゆっくりと肋骨を折りたたんでいくように行う必要があります。施術する際には、肋骨がどのように動いているのか理解し、反発し合うのではなく患者様と息を合わせて施術を行うことが非常に大切です。

接骨院(整骨院)・鍼灸院の知名度は、徐々にとはいえ年々高まっています。その中で、こういった事故での知名度を上げる事は誰も望んではいないでしょう。柔道整復師、鍼灸師、あん摩・マッサージ指圧師、またそれらに携わる全てあの人が医療類似行為を行う者としての意識を高く持ち、改めて患者様の健康を導く場所としての確立を目指していきましょう。

(H26.3月)

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