EMS導入時に注意すべき4つのポイント
接骨院・整骨院向けの「EMS」と言っても多種多様で、どれを選んでよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。また、導入したけれど活用できていないという声も多く耳にします。そこで今回は、EMS導入時に注意すべき4つのポイントについてお伝えします。
目次
・接骨院でEMSが活躍する理由
・EMS導入時に注意すべき4つのポイント
①コンセプトに沿った機械を選ぶこと
②科学的根拠を確認すること
③購入前に体験すること
④導入事例を収集すること
・EMS導入までの流れ
・まとめ
接骨院でEMSが活躍する理由
接骨院へ来院される患者さまのお悩みには、「腰が痛い」「肩がこる」「産後で骨盤まわりに違和感がある」など、根本原因に姿勢が関係していることが多く見られます。姿勢の崩れは、筋力不足や日常生活で何気なくする動作のクセから、歪んだりずれたりすることがあります。運動習慣のない方、産後の女性、中高年の方は特に、インナーマッスル(いわゆる姿勢保持筋)の筋力が低下しやすく、その結果、体のどこかに不調をきたすことがあります。インナーマッスルは、筋トレでは表層筋だけしか動かしづらく、自分ではなかなか鍛えることが難しい筋肉です。
そこで活躍するのがEMSです。EMSとは、「Electrical(電気的) Muscle(筋肉) Stimulation(刺激)」の頭文字をとった略称です。つまり端的に表すと、“電気刺激によって筋肉を強制的に動かす機器”と言えます。手技では届かなかった深部にまで通電し、無理な運動で身体を消耗させることなく、狙った筋肉を効率よく動かせます。
骨格・筋肉の専門家である接骨院だからこそ、より効果的にアプローチし鍛えることができます。患者さまの痛みや不調の解決のために、重要な姿勢調整の目的のためにインナーマッスルを効果的に鍛えられるEMSは、接骨院でも相性がいいと言えます。
では、接骨院にEMSを導入する際、どこを重視すればよいのでしょうか。EMS導入時に注意すべき4つのポイントについてご紹介したいと思います。
EMS導入時に注意すべき4つのポイント①コンセプトに沿った機械を選ぶこと
EMSを選ぶ時にまず着目すべきは、その機械があなたの院のコンセプトや提供したいサービスに沿っているかということです。痛みの緩和、姿勢の調整、筋力トレーニング、リラクゼーションなど、多様な目的に合わせ選ぶ必要があります。そこで重要になってくるのが「周波数」です。周波数の違いにより、深部への到達度や痛みの強さが変わります。EMSには、主に低周波、中周波、高周波の3つの周波数があります。
肩こりの緩和やマッサージを目的とするのであれば低周波、美容に特化した施術やトレーニングに使用したい場合は高周波や複合高周波…といったかたちで、その施術所のコンセプトやサービス内容に合わせ、最適なものを選びましょう。では、それぞれの周波数について詳しく見ていきたいと思います。
・低周波
低周波とは、0.1Hz~1,000Hzのものを指します。低周波は上図のように大きく太い波を描きます。皮膚表面で抵抗を受けるため、ピリピリとした痛みを感じることがあります。皮膚抵抗が強いため、通電は皮下数mmしか入らず、ごく浅い部分のみが筋肉運動を引き起こします。接骨院では低周波のEMSが比較的多く用いられています。肩こりの解消、マッサージ効果、筋肉疲労回復、痛みやしびれの緩和、血行促進などが期待できます。
・中周波
中周波は、1,000Hz~10,000Hzの周波数のものを指します。低周波に比べ、上図のように細かい波を描きます。皮膚抵抗が少なく、通電は皮下2~4cmに及びます。皮膚抵抗が少ないため、筋肉運動が引き起こりにくくなります。鎮痛・鎮静作用、血行促進、筋緊張の緩和、関節の可動制限の緩和などが期待できます。
・高周波
高周波は、10,000Hz以上の周波数を指します。低周波、中周波と比べても電気の波が細かく、皮膚抵抗もほとんどありません。通電の深さは皮下15~20cmと深層部まで届きます。筋肉運動はほとんど起きず、皮膚抵抗も少ないため、ピリピリとした痛みなどは感じづらくなります。鎮痛作用、消炎作用、代謝機能の促進、体力回復、しびれ・麻痺の緩和などが期待できます。
・複合高周波
複合高周波は、1~500,000Hzの周波数を指します。皮下15cm以上にまで通電し、筋肉運動を引き起こす低周波と、皮膚抵抗が少なく深部まで到達する高周波を同時に体内に取り込むことで、深部のインナーマッスルに働きかけます。
アトラグループ株式会社が販売する「楽トレ」は、この複合高周波を用いたEMSです。1秒間に5回、30分で9,000回の筋収縮運動を引き起こし、深部のインナーマッスルまで電気信号が届きます。特許を取得した「ダブルインパクト波形」により、インナーマッスルとアウターマッスルを同時に鍛えることができます。
市販のEMSの多くは低周波です。業務用のEMSは中周波や高周波のものが多く見られますが、高額なものが多いことも事実です。しかし、“高周波を選べばよい”という単純な話ではありません。どのような患者さまに提供したいのかを具体的に思い浮かべながら選定することが大切です。
EMS導入時に注意すべき4つのポイント②科学的根拠を確認すること
どれだけ優れていると謳われている製品であっても、根拠がなければ眉唾ものです。そのEMSに謳われている効果・効能が本当に裏付けのあるものなのか、臨床現場での実験結果などから客観的な精査を行いましょう。
臨床試験の文献や学術論文については、国立情報学研究所が運営する「CiNii(NII学術情報ナビゲータ[サイニィ])」といったサイトで検索することができます。例えば「複合高周波」というワードで検索すると、論文、図書・雑誌や博士論文などの学術情報データベースの中から関連のある文献を閲覧することができます。
アトラグループ株式会社のEMS「楽トレ」は、複合高周波が脳心血管抗加齢研究会の機関紙で紹介されるなど、数々のエビデンスがあります。MRI画像による「楽トレ」使用前後の内臓脂肪の変化、エコー画像による腸腰筋や骨盤底筋の伸縮効果の変化など、臨床現場で認められた実績があります。
臨床結果がなくとも、EMSのメカニズムについての具体的な説明があったり、特許を取得しているものを選ぶようにしましょう。
→楽トレ使用による腸腰筋の収縮効果のエコー動画はこちら
EMS導入時に注意すべき4つのポイント③購入前に体験すること
いざEMSを導入しても、操作が難しかったり、メンテナンスが煩わしかったり、「無用の長物と化している」というケースも少なからずあるようです。そうならないためにも、EMSを導入する前には体験会に参加するなどして、実物に触れて操作性を確認しておきましょう。操作性だけでなく、自ら被験者となって通電具合やパッドの貼り心地など、患者目線でじっくり体感しておくことも大切です。
また、施術者だけでなく、受付スタッフも操作ができれば、患者さまが立て込んでいる際に全員で協力し合うことができます。
EMSは、導入してからがスタートです。患者さまに提供していかなければなりません。操作方法はもちろん、患者さまへEMSを提供する際の注意点や紹介方法など、施術所でスムーズに運用していくための知識を身につけておく必要があります。
アトラグループ株式会社では、複合高周波EMS「楽トレ」の体験セミナーを随時開催しています。
このセミナーでは「楽トレ」のデモ体験に加え、「楽トレ」で売上を作る仕組みについても学んでいただけます。多種多様なEMSの中で、どのような目線でジャッジすればよいのかについてお話します。どのEMSにすべきか悩まれている方はぜひご参加ください。
→楽トレ訪問デモ申込はこちら
EMS導入時に注意すべき4つのポイント④導入事例を収集すること
EMSを導入する際大切なことは、導入事例があることです。同じEMSを使用している方の状況が把握でき、さらには活発に情報交換ができる場があれば、その後のEMS戦略のヒントを得られる可能性が広がります。
アトラグループ株式会社では、「楽トレ」導入院の声を収集しています。これからEMSの導入を検討されている方やすでにご利用の方へ向け、失敗事例や成功事例を交え、信頼性のある情報をいち早くお届けします。
また、そのEMSの新たな活用方法が日々開発されていることも重要です。一辺倒の方法ではなく、進化を感じさせ、患者さまへの提案イメージが広がるEMSを選ぶことをお勧めします。
<楽トレ導入院の声>
EMS「楽トレ」を導入された方の声を一部ご紹介したいと思います。
「関節痛などの痛みは筋力低下が原因であることも多いです。
インナーマッスルを鍛えることで患者さんを救えることが嬉しい。
確実に結果がでるのでとても薦めやすいです!」
「神経筋疾患を患い回復を諦めた80歳女性が、楽トレを継続して3回目程度で、
今まで歩きづらかったのが非常に歩きやすくなり、とても感謝された。」
「スポーツ好きの患者さんに受けてもらっています。
スコアアップやタイムアップなど目に見えた変化に感動してもらっています。
ゴルフをされる方は特に変化に気付きやすく、すでに7人も患者さんを紹介してくれた方がいます。」
<楽トレ体験者の声>
「楽トレでインナーマッスルをトレーニング!と聞き、正直最初は半信半疑でした。
実際に試してみると、おなかの内部まで振動が伝わってきたことに驚きました。インナーマッスルは自分自身ではなかなか鍛えられないと聞いたことがありますが、実際におなかの内部が動いていることが実感できとても気に入りました。また、痛みは全くないので不思議でした。体型の変化がとても楽しみです。」
※個人の感想であり、その効果効能を保証するものではありません。
→楽トレ体験動画はこちら
EMS導入までの流れ
EMS導入までの一般的な流れについてご紹介します。
1) 資料請求
気になるEMSについての資料を取り寄せます。資料では、操作方法や周波数はもちろん、臨床結果や導入事例の有無をチェックしましょう。また施術所に置いた際のサイズをイメージできるよう、院内の設置例がわかる写真があればベストです。導入前の体験会やデモ機貸し出しの有無も見ておきましょう。
→複合高周波EMS「楽トレ」の資料請求はこちら
2)体験セミナー、訪問デモへのお申し込み
EMSを実際に体験してから購入を考えたい方のために、担当者が訪問するかたちの実演、デモ機貸し出しなどへ申し込みます。
→導入前の訪問デモ申込はこちら
3)お申し込み
EMSを体験し、操作性や実用性を判断できれば、購入の申し込みに進みます。販売会社から見積書や注文書が届きます。
4) お振り込み
銀行振込、またはリースやローンでの支払いを行います。銀行振込の場合は、販売会社から請求書が送られます。リースやローンの場合は与信審査が必要になります。
5)EMS受け取り
EMS本体と共に、取扱い説明書が届きます。初期不良がないか、備品は足りているかをチェックしておきましょう。
アトラグループ株式会社のEMS「楽トレ」の場合は、EMS発送時に初期セットを郵送しています。取扱い説明書の他、運用マニュアル、体験動画や臨床動画DVD、患者さまへお渡しいただくためのツールなどが同梱されています。
6)EMS導入研修
「楽トレ」の場合は、製品受け取り後に導入研修を実施しています。担当者が施術所へ訪問し、スタッフも交え操作方法や患者さまへのご紹介方法をレクチャーします。
7)販売開始
操作方法などをマスターできれば、患者さまへの販売を開始します。販売開始まで、おおよそ1~2週間程度です。
◆まとめ
EMS導入時に注意すべき4つのポイントについてご紹介しましたが、大切なことは、自院のコンセプトやメニューに合ったものを選ぶということです。どのような患者さまに提供したいのかを明確に浮かべながら選定し、科学的根拠を確認した上で、操作性や使用感を自ら体験し、すでに導入している人の事例を数多く見ておくことです。
そして、導入して終わりではなく、導入後も操作方法やEMSを使った運営に関する手厚いフォロー体制があり、新たな活用方法が日々開発されていることも重要です。
「価格が安いから」「人気があるから」という理由だけで選ばず、スタッフの意見も取り入れながらじっくりと見極めていきましょう。
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