患者さまに教えたくなる栄養学(3)糖質制限の落とし穴
患者さまや周囲の方の中で、ダイエットのために糖質制限をしている、という人はいますか?主食である白米やパンといった炭水化物を摂取しないことで、効果的にダイエットができると話題の糖質制限ですが、反面リスクもあることをご存知でしょうか。糖質制限をめぐっては、様々な議論がなされています。「効率的に痩せることができた」という喜びの声もあれば、本来必要な栄養素が足りず、「健康被害が出ている」という声もあがっています。
糖質の役割
糖質とは、三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)のうちの炭水化物の一部です。炭水化物は、人が消化吸収できる「糖質」と消化できない「食物繊維」の2つに分類されます。糖質は体内で吸収され、活動するためのエネルギー源となる栄養素で、よく知られているものに、でんぷん、糖アルコール、オリゴ糖などがあります。食物繊維は人間の消化酵素で分解することはできないため、エネルギー源になることはありません。ですが、食物繊維には血糖や血液中のコレステロール濃度の上昇を抑える働きや、便秘の予防を始めとする整腸効果などがあります。
糖質は体内で消化・吸収され、血液と共に全身を巡り、1gあたり4kcalのエネルギーになります。特に脳では、血液中の糖質(ブドウ糖)が主なエネルギー源となっています。そのため、極端に糖質が減少すると、意識障害が起こる場合も。さらに、同じエネルギー源であるタンパク質や脂質と比べると、“素早く使える”という特徴があります。フルマラソンなど長時間の運動には脂質が使われますが、中距離走など短時間の運動には糖質が使われます。
登録すると続きをお読みいただけます。
既に会員登録をお済ませいただいている方は、
ログインページよりログインしてお進みくださいませ。
注目の記事
-
就職活動のススメ【アトリクblog】 -
アトラアカデミー厳選コラム -
最先端医療連携 -
アトラアカデミー厳選コラム -
アトラアカデミー厳選コラム
関連記事
-
患者さまに伝えたい健康情報 -
患者さまに伝えたい健康情報 -
患者さまに伝えたい健康情報
開催中のセミナー
-
2026.3.7
関連記事
-
2022.03.28身体を守る「炎症」と「免疫」の関係身体が痛みを感じる要因の一つとして、患部の「炎症」が挙げられます。「炎症」という言葉はよく知られており、赤く腫れたり熱を持ったりする症状であることは多くの人が理解しているでしょう。しかし、誰もが聞いたことのある言葉でも、「炎症」を起こす生体防御反応の仕組みを正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。 患者の健康を守る職業に従事している者として、広義で「炎症」というものを考えてみましょう。 -
2022.02.24接骨院にとって「物販」とはセルフケア需要が高まるにつれ、「物販」に力を入れている施術所も増えていると言います。 その反面、依然として「接骨院に物販って必要なの?」と思う方も少なくはありません。 ここで、施術者の考えと患者さまの思いに違いがあることを理解しておく必要があります。患者さまは幅広く「健康」というものを捉えています。良い情報を提供・紹介してもらうことは、患者さまにとって「想定外」ではありません。施術者側で勝手に線引きをすることなく、さまざまな可能性を検討していきましょう。 -
2021.08.31なぜこんなに眠れない?睡眠メカニズムと不眠の原因人間は、人生の約3分の1の時間を「睡眠」で過ごしていると言われています。身体や脳を休息させ、脳内の情報処理を行うためにも、睡眠は私たちにとって重要な役割がありますが、日本人の5人に1人は睡眠に何らかの問題を抱えているという調査報告があります。人はなぜ眠れなくなってしまうのか。「睡眠」のメカニズムや不眠が与える身体への影響など、「睡眠」について解説します。
-
法令など業界の最新情報をGet! -
オリジナル動画が
見放題 -
実務に役立つ資料を
ダウンロード
