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分院について
2010.07.31

分院について

初めての開業からさらに進んだ次のステップ。それは鍼灸院・接骨院(整骨院)を「分院」するという方法です。既存の接骨院(整骨院)/鍼灸院を分院する際に気をつけておきたい事柄とは?本コラムでは接骨院(整骨院)・鍼灸院を考えた際、よく失敗しがちな事例や、分院の際に気をつけたい情報をお届けしています。

初めて分院をする際に知っておきたい事



「分院」について
~初めて分院をする際に知っておきたい事~




はじめに

開業からさらに進んだ次のステップとしての「分院」という手法。本コラムでは初めて分院を行う際によく失敗しがちな事柄などをお届けします。

施術者・スタッフは技術ややりがいを追求するあまり利益を追求するという事を、余り良くないものとしてとらえがちですが、果たして院の運営に対して、それが正解と言えるのでしょうか。


今後、自分の技術の伝達や、スタッフのスキルアップややりがい、よりよい施術・アプローチをする為には、やはり「院の利益」という物を考えていく必要があるでしょう。


分院の前に ~「実」だけではなく「種」を見よう~
まず分院を考える前に、今の院を見直してみましょう。貴方の院は「数字」を理解していますか?多くの院はどんぶり勘定的な感覚で、今日何人来院されたかも把握せずに院を運営している所も多く見受けられます。あなたの院は一時間あたり一人の施術者・スタッフに対して何人の施術・アプローチが出来ているでしょうか。また、再患や新患の割合や、一人あたりの平均単価などを把握していますか。
院の円滑な運営には、そんな数字指標をもって、自分の院の分析を行う必要があります。また、ご紹介で来られた理由や、飛び込みで来られた理由等、「実(結果)」だけではなく「種(原因)」の部分を重要視して理解する事も大切です。それを怠ると開業/分院をしたのにうまく行かないという悪循環におちいりがちです。


分院は「場所」が大切 ~基本は「スープの冷めない距離」~

分院をする際によく失敗しがちな例としてよくあるのは、「地域選択のミス」が多く見受けられます。自分が今、開業している地域ではなくて、だいぶ離れた地域を新規に開拓して集客を計りたいと思いがちですが、今一度考えてみて下さい。
今の自分の院を開業する際、大変だった事はありませんでしたか?重要なのは、地域でどの様に院を認知させていくかや、スタッフ確保や教育はどうするか、と言う事です。


分院を考えるならまず始めに自分の院の近場、言うなれば「スープの冷めない距離」という距離感(商業地域)を意識して分院場所を決定してみてください。近場の距離であれば、自分のパワーを余り下げる事はなく効果的に分院を行う事が可能となります。


そして近場に分院をする最大のメリットはスタッフの確保。 今後、療養費改定などの影響もあり、一番のネックになっていくのは人件費率。今後の接骨院(整骨院)・鍼灸院もいかにこの人件費率を落としていく事が出来るかという事を考えなくてはなりません。
例えば、地域を離れて分院をしたが、急にスタッフの体調が悪くなり、休みが出てしまった…そんな時でも、近くの分院であれば、今の院の副院長をヘルプで急遽そちらに行ってもらう。また、忙しい時に逆にヘルプに来てもらうなどの素早い対応が出来るでしょう。近場であれば二院分の人材をフル活用出来ます。更に分院用に新しくスタッフを確保する際にも、今の院内で効率よくスタッフ教育ができ、分院スタート時点でのスタッフスキルの仕上がりが違います。この考えを実行している他業種は飲食店。飲食店等でも、業態を変えて同じビルに違う飲食店を作る例がよく見受けられます。


また、近場で分院をするメリットのひとつに、今まで大変な思いで確立した院認知度や、そこで培った地域コミュニケーションなどもそのままうまく行かせるでしょう。そして、今いる既存の患者さんによる「口コミ」も活用でき、より地域に密着した分院で、新たな集客を結びつける事が可能となるのです。まずは分院を考える際には始めはこの事を意識して行ってみると良い結果が得られるでしょう。


機材は使い慣れた安い方がいい?
よく院を開業するにあたり聞かれるのは、「機材はお金をかけずに安くていいものが欲しい」という声です。「いままでもこの機械を使っていたから、もう使い慣れた機械がいい」という方もおられますが、果たしてそれが正解なのでしょうか。機材選定には、その機材は「分院の施術・アプローチのコンセプトに合った機械」なのかを考える必要があります。先の説明でもあった様に、今後ますます院の運営が難しくなっていくであろう昨今、中古の保証のない、利益を出す事ができない古い機械を新しい院に導入するというのは、正しい選択とは言えないのかもしれません。その機械を何故入れたいのかという理由を、もう一度考えてみましょう。
価格と自己満足の為に機械を入れるのか、それとも集客や効果、売上を上げる為に機械をいれるのか…。やはり後者の院の売上と効果の上がる機械を選定する必要があるでしょう。実費や物販のメニューの充実した院を作っていく方法は、100人、200人の患者様が来られる院よりも、例え少ない来院数であっても利益を上げ、自分自身やスタッフの為にも、その院を継続して続けていくという事をリアルに意識する必要があると思います。

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