「家族との時間がほしい」柔道整復師が転職で考えるべきこと
柔道整復師として働く日々の中で、「毎日帰宅が遅くて家族と顔を合わせる時間がない」と感じている方は少なくありません。施術の合間に雑務をこなし、終業後にはミーティングや片付けが待っている。結果として、実際の拘束時間は朝から晩までになることも多く、身体的にも精神的にも余裕を持てない生活が続いてしまいます。そんな生活が続くと、ふと「このままでいいのか」と思う瞬間が訪れるかもしれません。
拘束時間の長さがもたらす現実
整骨院・接骨院では、早朝から夜遅くまで診療を行う施設も多く、勤務時間は利用者の生活スタイルに合わせて設定されています。
土日や祝日も開いている院では、勤務が不規則になりがちで、家族と同じ時間を過ごすのが難しいと感じる方も多いでしょう。
また、勤務時間が終わった後も残って雑務をこなす風土がある職場では、実質的な拘束時間は長くなりがちです。
こうした環境に身を置いていると、家族と過ごす時間や自分自身を見つめ直す時間が後回しになってしまいます。
生活リズムを整えたい人に合う職場とは?
柔道整復師としてのスキルを活かしつつ、もっと家庭との両立ができる働き方を望むなら、視野を広げてみることも一つの方法です。
たとえば、デイサービスや有料老人ホーム、特別養護老人ホームでの機能訓練指導員としての勤務であれば、日中勤務が基本で、夜勤や残業が発生しづらいという特徴があります。
規則的な生活を送りたい方や、家族との時間を確保したい方にとって、比較的働きやすい環境といえるでしょう。
収入と拘束時間のバランスをどう考えるか
ただし、介護施設での勤務は、拘束時間が短い一方で、整骨院勤務に比べて収入が高くないケースもあります。職場によって異なるものの、給与水準は全体的に「働きやすさ重視」の設定となっていることが多いため、希望する収入とのギャップに注意が必要です。
「家族との時間を大切にしたい」という思いがあっても、生活のために一定の収入が必要であることも現実です。
すべての希望を満たす完璧な職場はなかなか存在しません。だからこそ、転職を考える際は、勤務時間、休日、給与などの条件に対して、自分自身の中で優先順位をつけてみることが大切です。
家族との時間を守るためにできること
家族と過ごす時間を増やすためには、職場選びと同時に、自分自身の時間管理も欠かせません。どんなに勤務時間が整っていても、自宅に帰ってからスマートフォンやテレビに時間を取られてしまっては、本当に大切な人との会話や時間は作れません。
また、「今の職場が合わない」と感じたときにすぐに辞めるのではなく、まずは「自分が何を望んでいるのか」を整理することから始めてみましょう。
理想に近い職場を見つけるためには、自分にとって譲れない条件と、ある程度妥協してもいい条件を分けて考えることが、満足度の高い転職につながります。
あなたの優先順位を明確にしよう
柔道整復師としての働き方は、一つではありません。整骨院、病院、介護施設――それぞれに魅力もあれば、課題もあります。「家族との時間を大切にしたい」「もっと余裕を持った生活がしたい」と感じているなら、今がその働き方を見直すチャンスかもしれません。
まずはあなたの理想を明確にし、その中で何を優先すべきかを考えるところから、転職活動を始めてみてください。
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