インナーマッスルは赤筋?持久力がある筋肉と言われる理由とは
インナーマッスルの重要性が広く知られるようになり、接骨院でもEMSやインナーマッスルトレーニングを取り入れているところが多くなりました。「インナーマッスルを鍛えると痩せやすくなる・姿勢がよくなる」という言葉も、さまざまなところで耳にするようになりましたが、そもそもインナーマッスルとは何か、どこにあるのか、どういう仕組みで身体の健康・不調に関与しているのか。エネルギー生産工場でもある筋肉の基礎から解説します。
目次
筋肉の基礎知識
筋肉には横紋筋と平滑筋の2種類があります。
横紋筋は横縞模様のある筋肉で、骨格筋・心筋・皮筋に区別されます。骨格筋は、姿勢保持や骨格を動かす筋肉です。心筋は心臓を構築している筋肉を指し、皮筋は、筋肉の端が皮膚と繋がっている筋肉(主に表情筋)を指しています。
平滑筋は横紋筋とは違い、横紋も筋節がない筋肉です。内臓や血管の壁に存在し、筋収縮によって内臓や血管の働きの維持する役割があります。
骨格筋は運動神経支配であり、自らの意思で動かすことができるため「随意筋」と呼ばれます。インナーマッスルは、この骨格筋(随意筋)に分類されます。心筋や平滑筋は自律神経支配で自らの意思で動かくことができないため「不随意筋」と呼ばれています。皮筋は随意筋ではありますが、表情筋の場合、顔面神経支配となります。
筋肉(骨格筋)を構成しているのは、数千もの「筋線維の束(筋束)」です。筋線維は、直径約10〜100μmの円筒状で、長さは数㎜~15cmのものまであります。さらに、筋繊維の中は数百にも及ぶ「筋原繊維」によって構造されており、筋原線維の周りには、ミトコンドリアも存在しています。
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