「有痛性外脛骨」とは
「有痛性外脛骨」とは、思春期のスポーツ活動などによって発生するケースが多い症状です。運動や歩行の際に、後脛骨筋腱の付着部である内くるぶしの前側に骨性の膨らみと圧痛が現れます。
有痛性外脛骨について
外脛骨は舟状骨粗面に位置する過剰骨で、同部で疼痛が発生するものを「有痛性外脛骨」と言います。思春期のスポーツ活動(ランニングやジャンプを伴う競技、例えばサッカーやバレーボール、バスケットボール)などに伴って発生する場合が多いとされています。運動を繰り返すうちに痛みが強くなることが多いですが、捻挫などの外傷がきっかけとなり発生する場合もあります。
外脛骨には「後脛骨筋」という筋肉が付いています。この筋肉が疲労や柔軟性の低下により硬くなり、骨が引っ張られ痛みが生じます。筋肉が柔軟であるにもかかわらず痛みが出る場合は、履いている靴に原因があることがあります。サイズの合わない靴を履くことにより、外脛骨と靴が擦れ炎症が起き痛みが発生するしくみです。
Veitch分類:
舟状骨と完全分離し後脛骨筋腱内に存在するもの・・・タイプⅠ
舟状骨と線維性に結合しているもの・・・タイプⅡ
舟状骨の一部になっているもの・・・タイプⅢ
外脛骨の存在自体は疼痛と関連せず、偏平足との因果関係が強いことが報告されています。内側縦アーチの低下に伴う後脛骨筋の過剰収縮が外脛骨部への牽引ストレスとなり、疼痛が発生するしくみです。
有痛性外脛骨の施術
施術には内側縦アーチの保持を目的とした足底挿板療法が有用であるとされています。
外脛骨が有痛性か無痛性のまま経過するかどうかの分かれ目は、内側縦アーチの状態によることが報告されています。後足部の回内不安定性を認める症例では、いったん症状が発生すると長期にわたり症状が残存する場合が多く、早期に足底挿板を使った施術をすることが望ましいとされています。また、有痛性外脛骨はランナーにも多く見られ、テーピングをしたりインソールを入れることで痛みをかなり軽減することができるとされています。
-保存治療-
①靴・インソールなどによる痛みのコントロール
②テーピング
②薬物治療
③スポーツ活動の中止や制限
-手術治療-
①外脛骨摘出と後脛骨筋腱移行術(Kidner変法)
②骨接合術:外脛骨と舟状骨の骨癒合
③経皮的ドリリング
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