鍼灸接骨院の開業は都会が有利?「場所選び」の本質を見極めよう
「将来、接骨院や鍼灸院を開業したいと思っています。でも、やっぱり都会に出た方が成功しやすいんでしょうか?」これはよくある相談です。「都会=成功」というイメージが先行し、地元や地方での開業は「リスクが高い」と考える方も少なくありません。しかし本当にそうでしょうか?このコラムでは、「都会で開業すべきか」「地方では無理なのか」という疑問に対して、現実的な視点からお応えしていきます。
都会に出た方がいいと言われる理由
まず、なぜ「都会の方が成功しやすい」と言われているのか、主な理由を整理してみましょう。
・人口が多いため、患者数が見込める
・勉強会やセミナーが多く、技術を磨きやすい
・給与水準が高めで、開業資金が貯めやすい
・保険施術だけでなく、自費施術にも積極的な患者が多い
確かにこれらは、都市部ならではの利点です。しかし、それと同時に“都市部だからこそのリスク”があるのも事実です。
都会だからこその落とし穴もある
たとえば、東京や大阪などの大都市では、競合となる鍼灸接骨院も非常に多く、価格競争や差別化の難しさがついて回ります。家賃や人件費などの固定費も高く、広告費や集客のコストも地方よりシビアです。
また、鍼灸接骨院業界はもともと開業のハードルが低い分、「廃業率が非常に高い」業界でもあります。5年以内の廃業率は90%以上とも言われることもあり、都会だからといって成功が保証されるわけではないのです。
成功のカギは「場所」より「戦略」
では、地方での開業は不利なのでしょうか?実は、地方には地方ならではの強みがあります。
・競合が少なく、患者との距離が近い
・地域に根ざした信頼関係を築きやすい
・家賃や広告費などのコストが低い
・紹介や口コミが広がりやすい
成功するかどうかは、開業する場所よりも「どんな方針で、どんな患者に、どんな施術を提供するか」という戦略の有無にかかっています。つまり、考えるべきは「都会で開業する方法」ではなく、「自分が目指す院を実現するための最適な場所と戦い方」なのです。
例えば、貴方が目指す院のコンセプト、来院してほしい患者層、開業資金の目安などを考えたうえで、開院したい地域を選定した方が良いでしょう。場合によっては、東京や都市圏よりも、貴方の理想によりマッチする地域が見つかるかもしれません。
都市部だからこそ活かせる強みもあれば、地方だからこそ実現しやすいスタイルもあるのです。
都会かどうかではなく、自分の目指す形を
開業するにあたって、都会を選ぶか、地元や地方を選ぶか。どちらにもメリット・デメリットがあります。大事なのは、他人の価値観に流されるのではなく、自分自身がどういう院を作りたいのか、どういう患者に貢献したいのかをしっかり考えることです。
「都会に行かなければ成功できない」という思い込みに縛られず、自分の理想と現実的な戦略を重ねた場所で、一歩を踏み出してみてください。あなたの開業は、あなた自身の「選び方」で決まります。
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