「院長だったのにスタッフから?」柔道整復師転職のリアル
柔道整復師として10年間勤務し、院長としても経験を積んできた方の中には、「環境を変えたい」「新しい場所で再スタートしたい」と転職を考える人も少なくありません。しかし、いざ求人に応募してみると「まずは一般スタッフからお願いします」と言われてしまうことがあります。「院長まで経験してきたのに、またスタッフに戻るなんてキャリアダウンでは?」と不安になるのも無理はありません。しかし、これには理由があり、多くの接骨院や鍼灸院ではごく自然な対応でもあります。
転職先にとっては「新人」であるという事実
どれだけ実務経験やマネジメント経験があっても、転職先の院にとってあなたは“新しい人”です。院によって施術スタイルや接客方針、カルテの管理方法、スタッフ間のコミュニケーションルールなども異なります。
こうした「院の文化」にまずは馴染むことが求められるため、どれほどのキャリアがあっても、最初は一般スタッフとしてスタートすることは決して珍しくありません。
また、前職でのやり方を新しい職場でそのまま持ち込むことは、かえって職場内の不協和音を生むリスクもあるため、最初は一スタッフとして現場に入ることで、院のカラーに合った働き方ができるかを見極める意味も含まれています。
経験者向けの求人を探すという選択肢
もし「どうしても最初から責任ある立場で働きたい」と思うのであれば、「院長候補募集」や「管理柔整師募集」などの経験者歓迎の求人を探すのも一つの方法です。求人サイトや専門の転職エージェントでは、キャリアを活かしたポジションでの採用情報も掲載されています。
ただし、採用側からすれば「院長経験=即戦力」ではなく、「当院で院長を任せられる人材か」を改めて見極めたいという思いもあるため、最初からそのポジションが確約されているわけではないことも理解しておく必要があります。
院長経験よりも「その院での実績」が評価される
10年の経験や院長としての実績があったとしても、転職先の院で長年働いているスタッフがいれば、そちらの方が技術的にも信頼面でも評価されている場合があります。特に、患者との信頼関係やスタッフ間の人望、院内の業務フローへの精通度といった要素は、すぐには得られないものです。
仮にあなたが将来の院長候補として採用されたとしても、院内で4年以上働いているスタッフの方が総合的に評価されていれば、そちらが先に昇進・昇格する可能性も十分あります。
経験は無駄にならないが、謙虚さも大切
院長経験があるというのは、大きな強みです。しかしその経験を転職先で活かすには、新しい環境においても学ぶ姿勢や謙虚さが欠かせません。「過去の肩書きにとらわれない」ことが、新しい場所で再び評価されるための第一歩です。
「転職したらキャリアダウンするのかな」と不安を感じている方もいるかもしれませんが、それは一時的なポジションの話にすぎません。大切なのは、転職先での信頼をコツコツ積み上げ、再び必要とされる存在になることです。
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