接骨院業界のステップアップの要「多角化経営」とは
「多角化経営」とは、企業が多種多様な分野へ経済活動の場を広げることを指しますが、接骨院業界でもすでに浸透しています。例えば、小顔調整等の「美容メニュー」。本来、エステ等の美容分野であるはずですが、今では多くの接骨院で提供されており、その背景には消費者のニーズの多様化が隠れています。今回は、接骨院業界が成長する契機でもある「多角化経営」について、その特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
多角化経営とは
多角化経営とは、企業が現在、経営活動を行っている分野以外へ活動範囲を拡張することを指します。その形態はさまざまで、本業はメインのまま多角化する形態、主力事業は持たず多種多様な分野へと拡張する形態、異業種の会社を合併吸収する形態などが挙げられます。
多角化経営が活発化してきた背景には、停滞した経済状況があります。グローバルで不確実性が増す中、将来的に起きる事象に伴うリスクが高くなってきていることから、思い切った投資が難しくなっている、ということが考えられます。また、消費者のライフスタイルの多様化により、消費者のニーズも高度化・多様化(=「価値観の変化」)が起きていることも、経営者の悩みの一つになっています。
多角化戦略は、さらに4種類に分類されます。
垂直型多角化戦略・・・技術やノウハウの関連性はないが、既存市場で扱っている製品と似た製品を製造・販売すること。
例)万年筆メーカー → 鉛筆を生産
水平型多角化戦略・・・技術やノウハウが活用でき、既存市場と類似している市場に新製品を投入すること。
例)電話機のメーカー → FAX機を生産
コングロマリット型多角化戦略・・・生産技術とノウハウもなく、市場も未知の分野に進出すること。
例)家電メーカー → 映画業界に参入
集中型多角化戦略・・・技術とノウハウの関連性がある製品を、新しい市場に投入すること。
例)デジカメレンズ製造 → 医療用レンズに応用
登録すると続きをお読みいただけます。
既に会員登録をお済ませいただいている方は、
ログインページよりログインしてお進みくださいませ。
関連記事
-
接骨院の運営知識 -
接骨院の運営知識 -
接骨院の運営知識
関連記事
-
2017.06.23接骨院の衛生に対する患者さまの心理気づかぬうちに患者さまが来院しなくなったという経験はありませんか?もしかすると衛生面が原因かもしれません。衛生面におけるアンケート結果をもとに、その理由に迫ります。 -
2020.04.08「新型コロナウィルス 緊急アンケート」結果公開新型コロナウィルスの流行に伴い、接骨院従事者の皆様も様々な情報収集や対策を行われていると思います。 アトラアカデミーでは全国の会員様へアンケートを実施し、その情報を会員様同士で共有いただける場ができないかとの思いから、4月3日~4月7日に「新型コロナウィルス 緊急アンケート」を実施いたしました。 緊急アンケートにご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。 短期間にも関わらず多くの方にご回答をいただき、今回はその結果を公開いたします。 -
2012.12.21小規模企業共済ってなぁに?多くの整骨院の先生方から『節税』に関する相談をよくいただきます。個人事業主が節税する手法として、前回は青色申告についてご説明いたしました。 そこで今回は、多くの個人事業主様に活用いただける節税の方法として『小規模企業共済』をご紹介します。 小規模企業共済とは、小規模企業の個人事業主または・・・
-
法令など業界の最新情報をGet! -
オリジナル動画が
見放題 -
実務に役立つ資料を
ダウンロード
