情報紙HONETSUGI ACADEMY

院を創る5つの極意(1)
2012.03.26

院を創る5つの極意(1)

ほね大情報誌第10号のテーマは「院を創る5つのポイント」。「導客」「コストパフォーマンス」「BGM」について、各業に分けて5つのポイントを伺いました。 ~導客のための5つのインパクト~

活躍者から学ぶ店舗作りのポイント

─ ずっと看板デザインの仕事をされていたのですか
最初は看板屋に勤めていたんです。一から勉強して制作して取り付けて、というのが楽しくて8年間勤め、その中で段々と看板の目的とはそもそも何だろうと考えるようになりました。少なからず看板にはお客様に来てほしいという望みがあるはずなのです。こういった望みを確立し、効果を高められるものを突き詰めていく方が大事だなと感じ、現在の仕事へと転換しました。看板だけではなく、内装や店舗デザインもいたします。

― 導客のための5つのインパクトとは
まず1つ目は「大きさ」です。単純ですが大きければ大きいほど目に入りやすい。大きな店構えに対し、部分的な、小さな看板を一生懸命作っても誰も見てくれないでしょう?
2つ目は「コントラスト」。例えば踏み切りの遮断機は黒と黄色ですよね。一番人の目の注意を引く色で作られているんですよ。
3つ目は「形」。看板というのは大体平面が多いです。その看板を球体・立体看板にすることで目立たせる。ですがシンプルさは忘れないようにしています。シンプルなほどインパクトがあるからです。
4つ目は「明るさ」。人は明るいところへ自然と集まっていきます。照明をいくらか明るくするだけでも効果がありますよ。
そして最後が「動き」です。人の目は動いているものを捉えるように出来ています。看板ではなくても、何か動きのあるものを置いてもいいですね。のぼりもその一つです。
この5つのインパクトを念頭に置きながらデザインします。


─ このインパクトからどういったことが見込めるのでしょうか
オーナーは色々伝えたいことがあって、あれもこれもとなってしまいがちなのですが、それら全てを入れ込んだ看板ではお客様は混乱するだけです。また、お客様がお店へ入って受付・注文するまでには段階があります。まずは「見つける」こと。遠目でもわかり、側へ来てくれるものでなければいけません。そして、看板が読める段階で「何のお店」であるのかという情報をお客様は得るでしょう。次に入り口で「どういったことを提供してくれるのか」という情報から興味を持って初めて入店となります。入店したら「どうしたら提供してもらえるのか」がわからないといけませんね。そして受付・注文です。こうやって段階を踏んで情報を伝えることで、スムーズにお客様が入店しやすくするのです。この一番初めの「見つけること」の段階でこの5つのインパクトが重要となってきます。また、実際にお客様が歩いたり、車で走ったりすることも想定に入れます。たとえば実際に道路を車で走ってみて、運転席からいち早く視界に入り、そして興味を引くようなインパクトある看板を心がけます。

接骨院(整骨院)・鍼灸院業界として

─ 接骨院(整骨院)・鍼灸院では何に着目すればよいでしょうか
接骨院(整骨院)・鍼灸院業界は、まだ「患者教育」をする段階にあると言えます。オーナーだけでなく、我々デザイナーにもよくありがちな事が、こだわりすぎて一般の方へ意図が伝わらないという迷路に陥ることです。何のお店かわからない店構えだったり、あらゆるメニューを打ち出したり、ユーザ層をはきちがえていたりといったことですね。立地や周囲の状況などのリサーチ、またオーナーのコンセプトをヒアリングさせていただいたうえで、最終的に何を見せたいのかということを絞っていきます。


─ ありがとうございました
今回は接骨院(整骨院)・鍼灸院の、インパクト・コストパフォーマンス・BGMの観点からそれぞれ取材しました。
戸田氏は店構えや看板をコンセプトや立地に添って作り出すことで、お客様を誘導する店舗作りに長けている方です。個人的には、手書き文字をあしらった看板や内装が印象に残っています。院の壁に文字が書かれている……そんな接骨院(整骨院)・鍼灸院があってもいいかも知れません。(アトラデザイン 石田 由利恵)

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