接骨院開業で基盤となるコンセプトの立て方
接骨院を開業する際には、コンセプト設計を行います。どんな患者さまに来院いただきたいのか、どんな商圏や内外装のデザインにするかなど、具体的にイメージを膨らませることが大切です。
接骨院・鍼灸院のコンセプトを作る
開業予定日が決定したら、次にすることは接骨院・鍼灸院のコンセプトを作ることです。コンセプトづくりで重要なのは、「イメージを明確にする」ということです。
接骨院・鍼灸院を開業するためには、まずどんな接骨院・鍼灸院を作るかのイメージを作る必要があります。例えば、「下町でアットホームな接骨院」や「オフィス街のビジネスマン向けの鍼灸院」、「スポーツマンに頼られる接骨院」といったイメージです。このようなイメージによって、商圏や内外装のデザイン、施術に必要な機材、投下すべき資金などが自然と決まってくるでしょう。
コンセプトやポリシーは、患者さまや一緒に働くであろうスタッフに最も訴えたいことを、できるだけ簡単な言葉で表現でき掲げられることが望ましいです。難しくなく、誰にでも解りやすいイメージを持ってもらえることが重要です。
接骨院にコンセプトは必ず必要なのか
コンセプトとは、「テーマ」や「骨子」のことです。患者さま視点で考えた際、「その施術所がどのような価値を提供してくれるのか」ということを指します。コンセプトを決めても決めなくても、施術所をオープンするにあたり、決めなければならない様々なことがあります。施術所名、立地、内装、価格帯、営業時間、スタッフの人数など。これらを決めるためには、軸となる考え方が必要になります。この軸となるものが「コンセプト」です。コンセプトが決まっていれば、患者さまに伝えたいメッセージがより明確になります。
「このコンセプトなら、施術所名はこの方がよいな」
「このコンセプトなら、こんな内装が合いそうだな」
といった具合に、頭の中のイメージがクリアになります。
大きな決め事以外にも、接骨院を運営するために必要な棚やPOPといった備品類を決める際にも、このコンセプトに沿って考えればよいのでスムーズです。
成功している店舗には、必ずと言っていいほどしっかりとしたコンセプトがあります。コンセプトに沿った接骨院づくりをすることで、「こんな接骨院に行った」という口コミが拡散されやすくなり、集患につながる可能性も高くなります。
接骨院のコンセプトの作り方
では、具体的にどのようにコンセプトを作ればよいのでしょうか。
すでに「こんなことをやってみたい」「こんな店舗にしたい」というアイデアをお持ちかもしれません。このようなアイデアは、コンセプトを決める上で重要な材料になりますが、コンセプトとは区別して考える必要があります。
ここで言うアイデアとは、「施術所が提供できる商品やサービス」に当たります。コンセプトはそこからもう一歩踏み込んで「患者さまが来院したくなる理由」を指します。すでにお持ちのアイデアをもとにコンセプトを検討してもよいですが、他にも新しい発想のアイデアがないか考えてみましょう。
アイデアを検討する上でのヒントは、様々なところに転がっています。
・今欲しいもの
・雑誌やテレビ、インターネットから得られる情報
・競合店舗の動向
など。
アイデアが多ければ多いほど、コンセプトを考える材料になります。たくさんの候補から一番ピンと来るものをチョイスしても、既にお持ちのアイデアを発展させてもよいのです。ここで大切になるのが、「患者さまが店舗を訪れる理由になるのか」ということです。患者さまの立場になって、訪れたくなるかどうか検討を深めましょう。
コンセプトは、誰にでもわかりやすいものである必要があります。一言で店舗のイメージが湧くような、できる限りシンプルなキーワードを並べてみましょう。コンセプト自体には意味がありません。施術所をオープンして、サービスや商品が患者さまに届いた時に初めてその価値が生まれます。
コンセプトシートの作成
考える過程で役立つのが「コンセプトシート」です。基本となるシンプルなコンセプトをもとに、次の8つの検討を進めましょう。
1) 立地条件
2) ターゲット
どんな層を顧客とするかを決定します。年齢、性別、職業など、様々な切り口で検討します。
3) ポジショニング・利用動機
あなたの施術所が患者さまにとってどのような位置づけなのか、患者さまが何を目的として来院するのか、患者さまの立場になって、利用シーンを検討します。
4) サービス・オペレーション
どのようなサービスを提供する施術所にしたいのか、コンセプトに沿って検討してみましょう。患者さまをどのように迎え、どのように施術メニューに誘導させるのかといった院内のオペレーションを考えてみましょう。
5) 施術メニュー
定番メニューは?看板メニューは何か?メニュー数はどうするかなど、具体的にイメージを膨らませます。
6) 施術所内外の環境
内装や外装のデザインなど、患者さまが実際に目にする環境を検討します。
7) 価格帯や支払い方法
施術メニューの価格は、商品の原価や人件費・家賃などの影響を加味して検討しますが、サービスの品質に見合った価格を設定しましょう。支払い方法は、現金払い以外にも、クレジットカードや各種電子決済など、患者さまの利便性を考慮する必要があります。
8) プロモーション
インターネット、看板、紙媒体への広告など、ターゲットとする層にどのように店舗のことを知ってもらうかを検討します
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