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父が育てた院からもっと元気を送り続けるために

HONETSUGIオーナーinterview「this is my story with HONETSUGI」 福康メディカル有限会社 取締役 福島勇樹 氏 (Profile) 2016年、32歳の時に両親の開業した鍼灸整骨院を引き継ぎ院長となる。新型コロナの影響も受け業績が低迷する中、2021年2月よりHONETSUGIのコンサルティングをスタート。コンサルティング自体には半信半疑だったが、今までのやり方を変えたい一心で、HONETSUGI担当者と二人三脚で、院内のレイアウト見直しから行う。自分の理想としている鍼灸整骨院経営へ向けて、必要な環境を作り、アイデアを具現化していくことで、鍼灸売上150%、自費施術売上290%、顧客単価116%、全てにおいて業績UPを達成している。 ※HONETSUGI加盟契約時2021年2月と加盟後2021年7月の売上実績の比較

昔ながらのやり方への疑問 自分のやり方への行き詰まり

 親の代から35年続く整骨院の院長となり5年。業績が低迷し、随分苦しんでいた時期が続いていた。昔ながらの療養費に依存した整骨院へのやり方への疑問、そして二代目としてのやりづらさが自分の中にあった。患者を集めるために、昼休みを使って体操教室もやったし、毎日患者さまのところへ行って施術もし、週末にはトレーナーとしても働いた。院内でも院外でも、休む暇なく働いていた。自分で考えられる手は尽くしたが、実際の業績にはつながらなかった。自費化への移行という理想はあったが、その方法が全く見えてこず、正直、自分の中でこのままで良いのかどうか、迷っていた。

 技術面でも悩みがあった。父親でもある一代目にはセンスもあって、カイロプラクティック、トムソン、オステオパシー、筋膜リリースをこなし、業界でも一目置かれるような人で、すごいと思っている。独自のセミナーも開催していて、師匠として弟子に技術を継承する形を取っていた。まさに職人のような”感覚”の世界で、「これはこうなんや」という師匠の背中を見て学ぶやり方には、不器用な自分にとって違和感があった。それらの技術は誰にでもすぐ習得できるようなものではなく、いざ院長になった自分には、次への継承に難しさを感じていた。従業員を抱えているのであれば、もっとシンプルで、もっとみんなが習得できるようなもの。せめて院内では技術レベルは同じになるようなものでないといけない、という思いが強くあった。

迷いからの脱却とイノベーションに着手

 ひとりで迷い悩み抜いたが、自分だけでは答えが出なかった。今までの自分のやり方を変えたい。革新的なやり方を模索している時に、HONETSUGIを紹介してもらい、一度院で会うことにした。今の経営状態、人材の育成の悩み、自分の理想とする将来、全てを話した。自分で出来ることは、ほぼすべてやり尽くしていて、藁にもすがる思いだった。そして、現状の課題と、これからの理想に近づくための具体的なビジョンを、ひとつひとつ一緒に描いていった。この出会いから起こる、院の変化には自分が今一番驚いている。

 まず、最初に取り組んだのは、鍼灸の保険施術だ。自分自身も鍼灸資格は持っていたが、患者さまの鍼灸施術の認知度が低く、売上構成の中でもとりわけ低かった。実際に提案されたことをやってみると、2~3か月で売上は倍くらいになった。その次に、HONETSUGIの強みである「カウンセリング」で、売上の安定化を図る戦略へと進めていった。

 しかし、今までやってきたカウンセリングをガラッと変えることは、大変なことだった。自分のクセもあり、やり方も今までと異なるので、習得するのには苦戦した。だけど、練習を重ね、いざ患者さまに実践すると、今までよりも患者さまに寄り添うことができ、しっかり身体のサポートができるようになった。実際、自費化への移行には、カウンセリング自体が物売りになってしまいがちだが、このやり方だったら患者さまの主張をしっかり聞き、身体を確実に健康にすることができるという手応えがあった。実はそれまで、カウンセリング室自体もないといった環境だったが、院内のレイアウトの見直しを行って、カウンセリング室も作った。

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