99%保険施術を脱却し、次世代につながる健康事業へ
HONETSUGIオーナーinterview「this is my story with HONETSUGI」 ラディカルキュアラボ株式会社 代表取締役 浦西和士 氏 (Profile) 2006年に独立開業し、2019年11月に2院目を開業。患者さまを本当に健康にするために必要なものは何か。知識・技術を貪欲に吸収し、患者さまだけでなく従業員スタッフの将来を幸せにする経営者として学び続ける。2021年の業績は、コロナの影響を感じさせない本院183%(前年比)、分院126%(前年比)の大躍進となった。
おばあちゃんっ子に継続の意味を与えた 患者さまの笑顔
幼少期は両親が自営業を営んでおり、親子で過ごすよりも祖母と過ごすことが多い「おばあちゃんっ子」だった。高校生の時に、父親から「お前、年寄好きやろ?」と渡されたのは、柔整鍼灸専門学校のパンフレットだった。父親の言う通り、お年寄りと接することは好きだし、なんとなく良さそうな仕事かな、と専門学校の受講を決めたのが、この世界に入ったきっかけだった。
そして学生時代には下積みとして、カイロプラクティック業界では虎の穴と呼ばれるような師匠の下で、昔ながらのゴリゴリ指圧系を経験した。良い経験ではあったが、自分が考える施術とは少し異なると感じたこともあり、様々な施術法の考案も行っている先生の下で働くことにした。そこでは、分院の掛け持ちなど、グループ院の経営にも触れて、38歳で独立。ついに自院を構えた。
自院を持つも破り切れなかった古きマインドセット
当然のように考えて独立したものの、開業に関する知識はほぼ0に等しい状態でスタート。物件は「あのテナントが空いたよ」という知人の言葉を聞き、一見で決めてしまった。「本当なら、事前にちゃんと人口密度や周辺の立地情報など、調べるべきことを調べて決めないとですよね。今思えば、行き当たりばったりの恐ろしい進め方でしたね」と浦西氏は笑いながら思い返す。
集客用のチラシを作ったことで、ポツポツと患者が来院し始めた一方で、当時は保険施術が99%を占め、自費は数百円のメニューを時々行う程度だった。思えば、あの頃の頭の中は保険施術ありきの運営。「高いものは患者さまに好まれない」というマインドセットができてしまっていて、自分の中でも満足してしまっていたのだろう。
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