接骨院白書WHITE PAPER

2018.02.07

第13回社会保障審議会医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会

第13回社会保障審議会保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会が、平成30年1月31日(水)14時00分から全国都市会館大ホールで開催されました。

【議題】

〇柔道整復療養費の専門委員会「議論の整理」に基づく諸課題の検討

<登山参考人からのヒアリング>

柔道整復療養費の専門委員会「議論の整理」に基づく諸課題の検討につき、専門委員以外の団体からヒアリングを行うため、参考人として日本整復師会の登山勲氏が登壇し、提出資料「不正保険取り扱い防止対策」についての説明が行われました。
登山氏は、柔道整復師の業務がこの数年で正常化されてきたが、悪用する者も出てきていると指摘し、この対策には行政と保険者の連携によるデータ整備確立をお願いしたい、と述べました。また、不正問題における「故意」と「過失」の混同は避け、故意を見抜くことが重要と述べました。

<柔道整復療養費の専門委員会「議論の整理」に基づく諸課題の検討>

平成28年11月2日の資料を基に作成した療養費検討専門委員会における議論の整理に係る対応スケジュールの現状の検討状況、論点について厚生労働省からの説明があり、意見交換が実施されました。
●療養費検討専門委員会における議論の整理に係る対応スケジュール(案)(平成28年11月2日の資料を基に作成)
1.平成28年10月1日から施行するもの
①同一建物の複数患者への往療の見直し →実施済

2.具体案の検討が必要であり、年内をめどに方針を決め、周知を図った上で平成29年度から実施を目指すもの
②「亜急性」の文言の見直し
③支給基準の明確化を図るため、判断に迷う事例の収集及び公表
④「部位転がし」等の重点的な審査の実施に向けた審査基準の策定
⑤柔整審査会の権限を強化し、不正請求の疑いが強い施術所に資料の提出や説明を求める仕組み
⑥地方厚生(支)局における個別指導・監査の迅速化、「受領委任の取扱いの中止」を確実に運用する仕組み
⑦保険者や柔整審査会が施術所に対して領収書の発行履歴その他通院の履歴がわかる資料の提示を求めることができる仕組み
⑧事業者等に金品を提供し、患者の紹介を受け、その結果なされた施術を療養費支給の対象外とする
⑨支給申請書様式の統一

3.具体案の検討が必要であるとともに、十分な施行準備が必要であり、年度内を目途に方針を決め、できるだけ早期に実施を目指すもの
⑩施術管理者について研修受講や実務経験を要件とする仕組みの導入
⑪初検時相談支援料について、一定の要件を満たす施術管理者に限って算定可能とする仕組みへの変更
⑫電子請求に係る「モデル事業」の実施

4.継続的に実施するもの
⑬地方厚生(支)局における指導・監査の人員体制の強化
⑭不適正な広告の是正

5.次期改定に向けて、調査を実施するもの

6.引き続き検討するもの
⑰支給申請書における負傷原因の記載を1部位目から記載すること
⑱問題のある患者に対し、保険者において受領委任払いではなく、償還払いしか認めない権限を与えること

【議論】主な意見
〇1月16日に事務連絡が出された施術管理者の要件変更に関連し、学生から問い合わせが多く入っている。特に、医療機関での実務経験についての話が進んでおらず、学生は医療機関へ就職してよいものか、悩んでいる。ぜひ医療機関での実務経験も認めてほしい。(施術者側)
〇亜急性の見直しについて、案に亜急性という文言が残る以上は何も解決できない。(保険者側)
〇亜急性の見直しは、そもそも負傷原因欄に亜急性の原因が曖昧でわからないということから始まった。柔整審査会では、負傷原因が明確でない場合は返戻とするようにしている。今回の提案で原因が明確であるものと記されているので、これ以上の議論は不要ではないか。(施術者側)
〇文言の定義でも、原因が明確であるものと記されているので、支給申請書の負傷原因は、すべての部位について記載するようにしていただきたい。(保険者側)
〇柔整審査会の権限強化が行われたばかりである。その効果について検討後に、負傷原因の一部位目からの記載については検討すべきだ。行き過ぎた調査、行き過ぎた負担になっていないかを考えてほしい。(施術者側)


【参考】
第13回社会保障審議会 柔道整復療養費検討専門委員会配布資料

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