情報紙HONETSUGI ACADEMY

効かせる達人の技(4)
2011.09.29

効かせる達人の技(4)

ほねつぎ大学情報誌第8号では全国の施術家5人にお話を伺いに参りました。どの先生もしっかりとした信念や思いのもとに施術されているのが非常に印象に残りました。限られた文字数ではとても先生方の素晴らしさを載せきることはできませんが、片鱗だけでも触れていただければと思います。現在、院を経営されている方にも、これから開業しようと思っている方も、そしてもちろん資格取得を目指す学生のみなまさにもおすすめしたい記事です。

日本の達人に学べ!No.4 ハイボルテージ

私が常に心がけているのは、「安心」「信頼」できるということです。
まずは診断力・問診力を磨くことをスタッフ共に努力し続けています。しっかりとした診断があっての施術であるということが必要です。診断力という点では、患者様と接するときに、言葉や声のトーンに隠れている背景を注視しています。患者様が「だいじょうぶ」と言っても、大丈夫そうに見えない方が時にいらっしゃいますよね。そういった言葉の裏に潜んでいる"何か"に気づけるように心がけるようにしています。お帰りの際の表情や声から患者様の心情を受付がいちはやく察して、ミーティングで報告し、そのことについて何故だろうと皆で話し合います。来院されるその瞬間から、その動きには意味があります。一連の動作、目の動き、声、空気・・・それらは全て意味を持っているのです。相手の意を汲むこと。この点においてはスタッフへも一番強く言っている部分でもあります。




また、当院は整形外科や歯科と提携しており、症状によって検査が必要だと感じたときはすぐに整形外科に紹介し、レントゲンやMRI検査をしてもらい、整形の先生から直接指示を仰ぐことが出来るような環境にあります。
歯科とは顎関節症の施術を一緒に行っています。他の専門分野の先生とうまく連携することで、ここに来れば「安心」「信頼」できると患者様に思っていただけるようになってきました。手技によってわかる傷病、レントゲンでわかる傷病など、様々な方面の診断方法が用意されていることは患者様にとっても喜ばしいことでしょう。実際、脳外科でみてもらっても、首のレントゲンを撮っても不明だった頭痛の原因が「歯」の噛み合わせや歯軋り、食いしばりなどにあり、歯科と当院の施術によってようやく回復したという例もあるんです。
我々は、ひとつのチームとして、この地域を支えていきたいと考えています。そのために、今は整形外科や歯科の中へ私も入り、レントゲンのチェックや、噛み合わせの調整を行ったりしています。
今ではきたなか整骨院へ行けば大丈夫、何かあれば整形外科や歯科を紹介してもらえると言っていただけるまでになりました。今後もこのようにひとつの専科だけでは支えきれない傷病も多く出てくるでしょう。一緒にチームとしてやっていこう、と整形外科の先生ともよく話をさせていただいています。



「安心」「信頼」を提供するにあたって、スタッフの技術は最も重要と言えます。施術者によって効果が違うのでは「安心」も「信頼」もしていただくことができません。
私はこれまでに機器を導入するにあたってどれが患者様にとって一番いいのか、どれが整形外科の先生にも認めていただけるようなものかと、様々な機器を試してきました。
認めていただくには、科学的な根拠、エビデンス的なものが必要だったのです。それに、導入して自分に合わないでは意味がありませんし、スタッフへの教育に手間取るようではオペレーションに問題が生じます。

顧客層~女性・小学生~

また現在、女性の施術者数が増加して来ています。
実際、私の院にも多く面接に来られています。冒頭に申しましたように「安心」「信頼」していただくうえでは、女性の患者様にとって同じ女性であるということは重要でしょう。女性であっても男性であってもハイボルテージは一定の高いレベルを維持でき、医学的な根拠もしっかりと持っているものです。今後は女性だけの院展開、美容も・・・とつなげていくことができるとも考えています。



当院には小学生の患者様もよく来られます。地域のお祭りの後や運動会の時期などには特に多く来院されます。運動会での走る練習でアキレス腱炎を起こしたり、肉離れや、成長期による膝の痛みであったり・・・。そういった小学生の患者様にもハイボルテージを行います。
ハイボルテージは鍼とのリンクもしやすく、当院では矯正・お灸・鍼といった様々な方法を複合的に組み合わせて行っています。


私がこの業界を目指したきっかけは両親にありました。今後必要となるのは、健康を支える業界であり、経営者になるべきだとあの時代に見抜き、私を導いてくれたことには本当に感謝しています。柔整学校が10数校しかなかったあの時代に比べ、今やその数も10倍。わずかな期間で急成長してきた業界です。今後の柔整業界には私も不安があります。ですが、それはマイナス的な不安だけではありません。不安があるからこそ、今後こうしよう、ああしようという意欲がわくものでしょう。今のままではもちろんうまくいきません。院外での収入源を広げていくことは多くの院長が取り組んでいらっしゃることと思います。今、既につながりを持たせていただいている整形外科や歯科の先生とも更に密接に、今後は内科や外科といった先生方とのパイプもつなげていきたいと考えています。様々なことを試みながら、スタッフ、患者様、そして地域医療とのコミュニケーションを築きあげていくことで、より一層、効果的で安心な経営を目指しています。

ハイボルテージ(高電圧電気刺激療法)
ツインピーク波形の電気刺激を300~500Vの高電圧で短時間に加えることで、皮膚が電気抵抗を受けず、電気刺激を深部組織にまで到達させる療法。疼痛の軽減や血流量の増大、皮膚腫瘍の治癒促進などに利用します。超音波で深部まで熱を与えながら同時にハイボルテージを加えるコンビネーションによってより効果を期待できるもの。

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