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ゲスト・エキスパート

若月 望
若月 望 Wakatsuki Nozomu
可能性の探求者
機能神経学はいつも、気づきを与えてくれる
仙台で3院の接骨院と、放課後等デイサービスを運営する株式会社Wellness Link。代表である若月氏は、日本に4人しかいないと言われる機能神経学医の1人から「機能神経学」を学んだスペシャリストです。機能神経学、カイロプラクティック、柔道整復の知識を合わせた独自の神経学的検査や施術を提供しています。

当初は古典的な理論を重視するストレートカイロプラクティックを学んでいましたが、様々な症状の患者さまと向き合う中で、症状に対して「なぜこうなっているのか?」という疑問が強くなってきたそうです。そのような状況の中で出会ったものが機能神経学でした。

機能神経学とは、全身の神経ネットワークをチェックし、どこにエラーがあるのかを観察していくという学問です。機能神経学の考えが、若月氏の求めていたものとリンクし、現在も貪欲に知識を吸収されています。


◆カイロプラクティックとの出会い

若月氏がカイロプラクティックに興味を持ち出したのは、中学生の頃。当時バスケットボールをしていて怪我が絶えず、整形外科のリハビリテーションに通っていました。そこで目にした理学療法士に憧れを抱いたことが始まりでした。もともと自分の判断で行動したいという主義だったため、「どうせなら開業権のある職業がよい」と調べ始め、柔道整復師という職業に辿り着きました。将来を見据える中で、「他の人が治せない症状を治したい」という思いが強くなっていったそうです。手技やテーピングの技術も学んでいましたが、カイロプラクティックであれば他の人ができないことができるかもしれない…。その場限りで良くするのではなく、良くなった症状を再発させないという“予防”の観点や、これから起こるかもしれない不調を予測し前もってアプローチする“未病”の観点など、よりその人の人生にフォーカスした施術が提供できるという点で、カイロプラクティックに大きな可能性を感じました。知った当初は率直に「かっこいい施術だ」と感じたそうで、カイロプラクティックを扱う接骨院で5年間修業を積みました。

若月氏が開業したのは26歳の時です。ストレートカイロプラクティックを専門としていました。ストレートカイロプラクティックとは、カイロプラクティックの創始者であるD.D. パーマーの定義した「カイロプラクティックは哲学、科学、そして自然の理に基づく芸術である。身体の不調和の原因となる脊柱の中の椎骨を、手によるアジャストメントで修正を行う」という原理原則を受け継ぎ、実践するカイロプラクティックを指します。

ストレートカイロプラクティックの原理原則に従い、患者に技術提供を行っていましたが、次第に自分の提供するものが患者さんにどのような影響を及ぼしているかがわからなくなってきたそうです。「その時に“カイロプラクティックはこうでなければならない”というこだわりが強くなりすぎていたことに気付きました」。


◆若月氏が魅せられた機能神経学

葛藤する中で出会ったものが「機能神経学」でした。興味本位でセミナーを受講した際、若月氏に衝撃が走りました。機能神経学は、常に「なぜ?」を追求し、理屈を追いかけ分析しながら進めていく学問です。まさに自分が悩んでいることとマッチしていると感じ、その日のうちに分厚い本を購入し猛勉強を始めたそうです。

機能神経学に基づく若月氏の検査は、全身の神経ネットワークをチェックすることから始まります。神経ネットワークをひとつひとつ確認することで、どこにエラーが起こっているのかを探っていきます。それゆえ、身体の“症状”にあまり着目しないのだと若月氏は語ります。症状に囚われると、エラーが起こっている根幹に辿り着けないのだそうです。

当初若月氏のもとには伝統的なストレートカイロプラクティックを重視するスタッフが多かったため、若月氏の斬新な考え方や検査方法になんとなく拒否反応を示すスタッフも多かったようです。しかし、若月氏が根気強くレクチャーを繰り返す中で、だんだんとスタッフのもつ先入観が取り除かれ、次第に足並みがそろってきたのだそうです。

若月氏が施術においてもっとも大切にしていること、それは痛みの緩和ではなく、根本原因へアプローチし、再発しない身体にすることです。そのために、カイロプラクティックや機能神経学の知識を活かした新しい施術の提供を目指しています。現在は、子どもの発達に着目したサポートプログラムを開発し、施術にあたっています。

機能神経学を学び始めて約8年。習得するのにまだまだ道のりは長いと若月氏は語ります。「現在はまだ機能神経学の知識が点の状態です。散らばる点と点が結ばれ線になってようやく実践的なものになります。知識が成熟するにはある程度の時間を要するものなのですね」と、機能神経学の奥深さを改めて感じているそうです。

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