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ゲスト・エキスパート

武田 哲也
武田 哲也 Tetsuya Takeda
本物の柔道整復師の在り方を体現する男
「悔しさ」が、今の原動力に
株式会社TAKEDA GROUP代表取締役。柔道整復術とは“医療”であり、“治療”するものと考え、院の理念も“治療理念”として、経営するすべての院で外傷を中心に据えた経営を実現しています。

その外傷対応の技術は目を見張るものがあり、特に関節の可動域制限を加えない、機能的なギプスは非常に高い完成度を誇ります。 外傷の応急施術こそが、柔道整復師の根幹をなすものとの考えを持ち、外傷対応ができる院を増やし、接骨院の価値を広めたいとの想いを発信し続けています。



◆“たぶん”捻挫…外傷の状態を判断できない柔道整復師としての挫折
武田氏が外傷の応急施術に力を入れているのは、武田氏がまだ20代のとき起きた出来事がきっかけです。武田氏が開業して間もない頃、足首を捻挫した男の子が母親と一緒に来院した際、武田氏は母親に「捻挫だと思います」と答えました。すると、母親から「本当に捻挫ですよね?大丈夫ですよね?」と聞き返されたそうです。当時の武田氏は、“たぶん”としか答えられず、柔道整復師として、自信をもって「捻挫だ」と答えることができませんでした。

自分には外傷の状態を正確に評価する力がないと、武田氏の施術者としての自信が一気に崩れた瞬間でした。その後、時間とお金の全てを自身の技術のために使うようになりました。さまざまな文献を買い求め、技術セミナーを受講し、学会や研究会に参加して自分の症例や施術法を発表されました。

ある日、骨折の保存療法で有名な整形外科を知ります。その整形外科では、徒手整復を要すると判断された骨折・脱臼に対し、そのほとんどに保存的な処置をされていました。武田氏は、当時の院長に研修をさせてもらえないかと頼み込み、骨折や脱臼を中心とした外傷の判断基準・初期対応などを学び、武田正骨の整復技術の原型をここで生みだします。



◆研究の末、不必要な可動域制限がない固定法の実現
ただ単にギプスを巻くと、循環障害・神経圧迫などのリスク(ギプス障害)が生まれる場合があります。武田氏は、健全な部位の機能を損なわないためにはどのように固定すればそのリスクを抑えられるのか、患者の最大治癒力が発揮されるのかを考え、固定するときの角度を角度計で測りながら研究を重ねました。そのうち、固定したままでも歩けるように、走れるように、食事をすることはできないか、と考えて1ミリ単位でギプスのトリミング調整を行いました。

技術を磨き続けた結果、関節の可動域制限を加えない機能的なギプス固定法が生まれ、非常に高い完成度を誇っています。不必要な可動域制限がない固定はギプスをしたまま動かせ、筋委縮や筋拘縮のリスクを下げることができます。ギプスの取り外しも可能で、患者自身で着替え・入浴等を可能にし、後療法の期間も短縮できるため患者の負担や不安も減らすことにつながりました。



◆機能性の高い固定法が「今すぐフィールドに戻りたい」選手に答える
武田氏が技術にこだわる理由は、今すぐ怪我を何とかしてあげたいという強い思いがあり、その技術が一番活躍できるのは「スポーツのフィールド」だといいます。実際に、武田氏が経営する接骨院が行っているスポーツトレーナー活動では、その技術は遺憾なく発揮されています。フィールド上で急に怪我をした選手に対しその場で応急処置を行い、すぐにフィールドに戻りある程度のパフォーマンスが出せるようにサポートを行っています。

怪我をした患者から「明日から友人との旅行に行きたい」という相談を受けたときも、患者さまが楽しんで旅行に行くことができるよう、何とかしてあげたいという思いから患者と向き合っています。



◆「地域の患者を救いたい」という思いに終わりはない
武田氏は、約30年かけて磨き続けた技術を再現できる施術家を育成し、地域に根付いた院づくりを行っていきたいと語ります。武田氏の思いと技術は院スタッフへ継がれていき、現在では北海道で10院展開しています。青葉鍼灸柔整専門学校の専任講師としても教壇に立ち、接骨院の価値を広めたいとの想いを発信し続けています。

今でも整復技術や固定法を研究し続けている武田氏。1秒でも早く、しかもハイクオリティな施術を届けたいとの想いから、今もテーピングをする前には必ず時計をチェックし、スピードアップに挑み続けているそうです。

怪我で悩む患者さまが、できるだけ手術や薬に頼らず自らの自然治癒力で回復に向かうよう、より多くの柔道整復師に外傷治療を普及する。
その志しに終わりはなく、生涯をかけて求めていくと言います。

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