門出正治の柔整ワンポイントレッスン

痛みとの飽くなき戦い

~トリガーポイント~

 ある著名な落語家の師匠を招いて、鎮静剤が手放せない重症のリウマチ患者方へ落語を一時間聞いてもらい、落語を聞く前と聞いた後で痛みの変化を調べたそうです。
通常、痛みの変化を見ることは非常に難しい事であるのですが、この実験の場合血液中の炎症の悪化物質であるインターロイキン6やストレスホルモンのコルチゾールの変化を調べた所、その実験の結果は、わずか1時間笑っただけで健常な方も含めた全員の痛みの変化が表れました。その後も3週間にわたり、鎮痛剤が必要でなくなった人も出てきた程の、劇的な効果があったそうです。

 また、インターロイキン6を下げる方法として、全身麻酔を関節リウマチの患者さんに施すと、麻酔がきれた後もインターロイキン6、コルチゾール、ノルアドレナリンの値が激減し、痛みも劇的に軽減したとの事例もあります。

 では、落語を聞く前や、全身麻酔をする前にあれほど痛みを発生させていた患部の痛みは一体どこに行ってしまったのでしょうか?
 腰痛の統計によると、我々が日常一般に診ている腰痛のうち、原因が解明されているのは、実は15%位と言われています。残りの85%は原因が解らないものであるというのです。この数字は驚くべき数字であると私は思います。

 ある研究では、米国内の腰痛による欠勤日数は年間、ほぼ1億5千万日にもなっているとの事。これを賃金計算すると、1年で約140億ドルにもなるそうです。日本も自覚症状の第一位が腰痛で1000万人以上の患者がおり、この数は近年飛躍的に増大してるのは皆さんも周知の事ですね。

 また、皆さんはこんな事も経験しているのではないでしょうか?

同じ位の年齢で、同じような症状の方がお二人来院されています。
その方達の症状は、足が痺れてきて長時間の歩行が出来ないという間歇性跛行。整骨院でよく見られる症状ですね。

 その内の一人の方は、色々な検査を病院でされていて「脊柱管狭窄症」という診断名が。もう一方もほぼ、同じような症状なのですが、病院等で検査をされた事がなく、診断名がついていません。
両名とも同じ様な治療をしていくのですが、後者はぐんぐん良くなるのに比べ、前者はなんと…

このコンテンツの続きは会員登録をされている方のみ閲覧が可能となっております。
すでに登録済みの方はこちらからログインしてください。
■門出正治の柔整ワンポイントレッスン バックナンバー
■このページを見た方は、こんなコンテンツにも興味があります